こんにちは。

ボクたちの体内のすみずみに栄養や酸素を運んでくれる血液・血管。

血液の量は、成人60kgの体重の人で、5L(体重の8%)と占めています。血液の粘度は水の約5倍で、少しネバネバしています。

たった5Lの血液が様々な仕事がこなせているのは、血液が猛烈なスピードで体内を巡っているからです。

安静時には、心臓は1回収縮するごとにコーヒーカップ1杯分、1分間で約5Lの血液を送り出しています。さらには1時間で300L、1日だとドラム缶40本分…の血液を送り出しているんです。その主な送り先は、肝臓(30%)、腎臓(24%)、脳(15%)で、これだけで約70%の血液を必要としているんです。

運動時は、安静時の5倍近くの血液を送り出すと言われています。その場合の増えた循環血液量は、主に骨格筋へと流れるようです。

そんな血液が流れる血管は「動脈」「静脈」「毛細血管」とあって、その総延長は約10万kmにものぼります。地球1周が約4万kmなので、その長さは地球2周半ということになります。

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正常な場合、血液は「動脈」に10%、「静脈」に70%、残りは「毛細血管」なんだそうです。

「動脈」は心臓から送り出された血液を全身に運ぶための血管で、「静脈」は全身に送られた血液が心臓に戻るときに通る血管です。「毛細血管」は血管の約90%以上を占めていて、身体のすみずみに血液を送る役割をしています。

「動脈」は酸素と栄養を、「静脈」は二酸化炭素とゴミを多く含んでいます。

「瘀血(おけつ)」の状態は、「動脈血」が減って、「静脈血」の増えた状態…ということなので、酸素と栄養が減って、二酸化炭素とゴミが増えた状態ということになります。

また、年齢とともに血管も歳をとります。「動脈血管」は硬く狭くなり、「静脈血管」はしまりがなく劣化していきます。

だから、血管と血液の両方を考えていかなくてはいけません。