こんにちは。
漢方薬というと、長期間のまないと効かない…という印象があるようですね。
確かに、損なわれた生体機能をダイレクトに補ってくれる西洋薬と違い、漢方薬は体全体の機能を高めるようにはたらくので、効果を実感するのに時間がかかる傾向があります。
しかし、長くのまないと効かない…ということではなく、症状や体の変化として効果が自覚されるまでに、時間がかかるということなんです。
でも、カゼなどの急性の病気や原因が単純で病気になってからの期間が短い場合などは、漢方薬の効果をすぐに感じることができます。
ボクはカゼを引いたとき漢方薬で治しますが、1~2日で回復します。
一般的に病気になってからの期間が短いほど早く治り、慢性化した病気ほど治るのに時間がかかる…と言えます。
ただ、主訴である症状はなかなか取れない場合でも、他の症状が改善する…ということもあるんです。例えば「疲れにくくなった」「便通が良くなった」「お肌の調子がいい」「生理痛がなくなった」など…。
また、漢方薬には副作用がない…というのも誤解があります。例えば、その人の「証」に合わない処方の場合は、のむ前にはなかった症状があらわれるといった副作用が出ることもあります。
昔、「小柴胡湯(しょうさいことう)」により、重篤な副作用として間質性肺炎が騒がれたことがあります。その後、病院でピタッと処方されなくなりました。
ボクから言わせると、その人の「証」に合っていなかったのか、長期服用する漢方薬ではないものを、長くのみ続けた結果なんだと思います。つまり、薬の副作用ではなく、使い方なんです。
「証」に合わない漢方薬をのむなど、使い方を誤ると副作用が出ることもあるんです。