こんにちは。
日本人の約20%が花粉症と言われる現代。その中でも、特に多いのが30代~50代の働き盛りの世代だそうです。また、10代~20代の発症も増えているそうです。一般的には65歳以降は免疫反応が弱くなるため、かかりにくいとされていますが、個人差も大きく、70代~80代でも発症するする人もいます。
花粉症は、植物の花粉が原因となって、クシャミや鼻水などのアレルギー症状を引き起こすもので、春先のスギ花粉によるものが代表的です。別名を「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、原因となる花粉が飛ぶ季節にだけ症状が起こるのが特徴。
花粉症を引き起こす植物は、スギ以外ではヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカバなどで、日本では約60種類が確認されています。
症状は様々ですが、ハウスダストやペットの毛など年間を通して存在するアレルゲンで起こる通年性アレルギー鼻炎と併発する人も増えています。最近では、中国から跳んでくるPM2.5などの影響も大きい…とも言われています。
花粉症が起こるメカニズムは、ひと言で言うならば、「過剰な免疫反応」。
ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入すると、それに対して「抗体」がつくられ、次に入ってきたときに撃退する免疫システムです。
「クシャミで吹き飛ばす」「鼻水や涙で洗い流す」「鼻づまりで体内に入れないようにする」…など、本来敵でない花粉を敵だと認識し、攻撃をしている状態なんです。
かつては、様々な細菌やウイルスに感染して命を落としていた時代から、今では衛生状態も良く、新しい医薬品も次々開発され、感染症にかかっても、多くの場合助かるようになりました。
それにより、闘う相手が少なくなったため、本来の敵ではないものを敵とみなすようになったとも考えられています。