こんにちは。
今、中国は旧正月。1月31日~2月6日の7連休です。
中国では、旧正月の前日…日本でいう「大みそか」に当たる日に、ギョウザを食べるんだそうです。日本の年越しそばのようなものでしょうか…。ギョウザの形が昔の中国の貨幣に似ているため、ギョウザを食べるとたくさんお金が溜まる…ということのようです。
そのギョウザはお肉が入っているものではなく、野菜のギョウザなんだそうです。
中医師の劉伶先生が、テレビで観た「中国の皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい)のギョウザの具は何だったか?」というクイズの紹介をされました。
乾隆帝(1711.9.5~1799.2.7)は清の第6代の皇帝で、最も繁栄している時期の、力のある皇帝なんだそうです。生まれついての皇帝で、派手好みの性格だったとか。
そんな乾隆帝も旧正月の前にはギョウザを食べていましたが、そのギョウザの具は「馬歯莧(ばしけん)」なんだそうです。
「馬歯莧」とは、別名「スベリヒユ」「五行草(ごぎょうそう)」と言う…いわゆる雑草です。かなり繁殖力も強いそうです。中国では、葉の形状が馬の歯を削ったように見えることから「馬歯莧」と呼ばれています。日本でも食べる習慣がある地域も…。山形県では「ひょう」と言って、昔から食べられているそうです。
そんな「馬歯莧」は、清腸(せいちょう)作用があるんです。腸をキレイにするはたらきです。
中国の皇帝は、毎日ご馳走を食べますよね。だから、「馬歯莧」の入ったギョウザを食べて腸をキレイにしていたんだとか。体の事を考えていたんですね。だから、90近くまで長生きされたんでしょう。
この「馬歯莧」、ウチの薬局では「五行草」として販売しています。葉が青、茎は赤、花は黄、実は黒、根は白をしていて、五行説にちなんで「五行草」とも呼ばれます。青(肝)、赤(心)、黄(脾)、白(肺)、黒(腎)は五行の色なんです。
「五行草」のお茶「五行草茶」は、多少の酸味がありますが飲みやすいお茶です。食べ過ぎの人には、デトックスのお茶としておススメです。