こんにちは。

山口県立美術館「歌川国芳展-奇才絵師の魔力」に行ってきました。
ボクは基本的に美術館に行って作者や作品のことを知るケースが多いのですが、歌川国芳とその作品は知っています。
江戸時代末期に活躍した歌川国芳(1797~1861)は、それまでの浮世絵の歴史を塗りかえる斬新な作品を生みだしました。人気小説「水滸伝」をテーマとした武者絵の大ヒットをきっかけに、浮世絵師として頭角を現し、美人画、役者絵など幅広いジャンルで存在感を示していきます。とりわけ戯画では、擬人化された動物たちの明るく笑いに満ちた世界を作り上げ、時にはそこに幕府に対する風刺のメッセージを含ませて、圧倒的な人気を誇りました。
奇抜なアイデアやデザインセンス、ユーモアを存分に発揮した国芳。江戸時代の庶民だけでなく、時代や国を超えて、世界中の人々を魅了し続けています。
武者絵や戯画、美人画、役者絵、風景画など、約400点の作品が展示され、最大級の展覧会となっています。これぞ国芳の決定版です。
基本的に写真撮影NGなのですが、「相馬の古内裏」「流行猫の変化」「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」の3点だけ、OKの作品がありました。どれも有名な作品です。



圧倒的な作品数。時間が足りなくて最後は駆け足になってしまったのが残念でした。
特別展(歌川国芳展-奇才絵師の魔力)の他、コレクション展も雪舟の「放牧図(牧童)」や香月泰男の「シベリアシリーズ」などが展示してあり、今回は力が入っているなと感じました。
この作品展は11月24日(月・祝)まで開催しています。