こんにちは。
9月に入りました。暦の上では「秋」ですが、まだまだ厳しい暑さは続きそうです。

気象庁は1日、今夏(6~8月)の日本の平均気温が過去30年の平均値を2.36℃上回り、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表しました。今夏は、国内最高気温の記録が塗り替えられ、猛暑日(最高気温が 35℃以上)の地点数も過去最多となるなど「異常な高温」となりました。40℃越えを観測した地点数は30に上り、8月5日には群馬県伊勢崎市で国内最高となる41.8℃を記録しました。
今年も山口市が「日本一暑い場所」になった日がありましたが、毎日厳しい暑さが続いていますが、年々暑くなっているように感じます。
実際に日本の平均気温は年々上昇しているようで、1970年代と2000年代を比較したデータでは、1970年代の真夏日(最高気温が 30℃以上)が44日、猛暑日(最高気温が 35℃以上)が1日、熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上)が16日。2000年代で真夏日が53日、猛暑日が13日、熱帯夜が30日。2010年に至っては真夏日が71日、猛暑日が13日、熱帯夜が56日なのだとか。
今年、京都市では、猛暑日と熱帯夜の日数がともに50日に届き、去年に続いて「50-50」に到達したのだとか。暑さの「50-50」は苦痛でしかないですね。
これから地球環境はどうなってしまうのでしょうか。
夏の体調不良は、「暑さ」と「湿気」が主な要因になります。厳しい暑さは体力の消耗や睡眠不足につながりますし、湿気で汗が蒸発しにい(体温を下げにくい)、屋外と室内の気温差などの要因で、自律神経が乱れてしまうことも。こうしたダメージが蓄積すると、疲労感、食欲不振、頭痛といった、いわゆる「夏バテ」を招いてしまいます。
「熱中症」も、高温多湿の環境に長時間いることで起こる症状。大量に汗をかくことで水分や塩分が不足したり、熱が蓄積されやすく発散されにくくなります。更に、脱水症状により汗をかけなくなると、血流量が減り、末梢血管からも熱を排出することができなくなります。結果、体内に熱がこもって不調が起こります。
また、暑さで増えるのは「熱中症」のほか、心臓の動脈が詰まる「心筋梗塞」、気管支や肺の炎症で呼吸がしにくくなる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」、「糖尿病」などの持病の悪化があります。(暑熱関連死は熱中症の死者の7倍)
夏は体内の陽気も活発で、暑さの中でも活動的に過ごすことが多い時期。その分、体力を消耗して不調を招くことも多いので、体調管理にしっかり気を配りましょう。扇風機・エアコンの使用をためらわず、小まめな水分補給、そして漢方薬を上手に利用することをお勧めします。