こんにちは。

クシャミや鼻水、セキ、ノドの痛みといったありふれたカゼの症状でも、感染したウイルスや部位、年齢や性別などによって、重症化するかどうか…違ってきます。

カゼの原因は、ライノウイルスというウイルスが主な原因。通常のコロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、コックサーキーウイルスなど現状で分かっているものだけで約200種類あると言われています。

これらのウイルスが鼻やノド、咽頭などの上気道に入り込むものがカゼで、38℃を超える熱が出ることは少なく、3〜7日で治ります。また、カゼのウイルスが気管や気管支といった下気道まで入り込むとセキが出たり、気管支炎や肺炎を起こします。

インフルエンザの原因は、香港型やソ連型などのA型、B型、C型の3種類のインフルエンザウイルスです。感染後1〜2日の潜伏期間を経て38℃以上の高熱が出る、全身のダルさ、頭痛、関節痛、筋肉痛といった強い全身症状が突然あらわれます。抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、糖尿病や腎臓の病気、呼吸器や循環器の病気を持っている人は重症化しやすく肺炎を併発しやすいので注意が必要です。

カゼは接触感染、インフルエンザは飛沫感染…。

接触感染は、カゼのウイルスがついた手で口や目、鼻を触ることでウイルスが体内に入り込むため感染するもの。

飛沫感染はインフルエンザの患者さんのクシャミやセキによって飛沫が飛び散り、その飛沫を鼻や口から吸い込んだり、手で触れることによって感染するもの。

いずれにしろ、接触感染と飛沫感染はの両方を防ぐことが大事です。うがい、手洗いでの予防は大切。

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今回ご紹介したいのが、板藍根(ばんらんこん)という生薬を使った予防法です。板藍根は抗菌作用・抗ウイルス作用・解熱作用・解毒作用などのすぐれた生薬として知られています。

この板藍根を煎じた板藍茶(ばんらんちゃ)は飲んだり、うがいすることでカゼ、インフルエンザの両方の予防に有効です。毎年インフルエンザの流行る時期には、ウチの薬局でご紹介をしています。そのため、少しずつ浸透してきています。

小さいお子様でも安心して飲めますし、若いお母さんにも好評で、「学校で掛かった子がいるけれど、ウチの子は大丈夫だった…」とよく聞きます。

そして、何よりも重要な予防法は、日頃から免疫力を高めることです。そして、体内に侵入してきたウイルスに負けないことです。