こんにちは。
ウチでは重箱に入ったおせち料理ではありませんが、毎年お皿にいっぱい並びます。
おせち料理には、家族の健康や豊作などを願う祈りが込められています。重箱に入った料理一つひとつには、それぞれ意味があり、使われている食材も栄養価が高く体に良いものばかりです。
おせち料理に摂りたい旬の食べ物は「黒豆」「サケ」「サトイモ」です。
<黒豆>
おせち料理に欠かせない黒豆は、大豆の中でも栄養価の高さはトップクラスです。コレステロールを下げるグリシニンや血液をサラサラにするレシチンやビタミンE、過酸化脂質を抑えるサポニン、腎機能を活性化するカリウムなどが含まれます。皮の黒い色素には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれ強い抗酸化力を発揮しています。アントシアニンはガンの予防や視力回復、美肌に効果的です。
さらに、女性ホルモンと同じ働きのあるイソフラボンもタップリ。骨粗鬆症や更年期障害の改善にも効果があります。中医学では、黒い食べ物は生殖機能を高めてホルモンのバランスを整えるので、昔から女性に良い食べ物と言われています。貧血を改善し、血行を良くするはたらきも…。だから、昔から「食べる薬」として常用されてきたようです。
ウチでは、いつもご飯を炊くときに黒豆を一緒に入れます。色が赤飯のようになりますが、美味しいですよ。
<サケ>
サケは、良質なタンパク質と脂質に富み、ビタミン類が豊富です。カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDも多く、ビタミンB群(B1・B2・ナイアシンなど)も全て入っているため、成長を促し消化を助ける、胃腸障害を和らげる、血液循環を良くする…などの効果があり、消化器系の弱い人にもおススメです。
また、身の赤い部分にはアスタキサンチンという抗酸化物質が含まれていて、万病のもとの活性酸素から体を守ってくれます。さらに、動脈硬化や脳血栓に役立つEPA、脳を活性化するDHAも含まれているので、生活習慣病予防にはいいです。
<サトイモ>
タンパク質や糖質が主成分のサトイモの独特のヌメリはムチンという成分です。肝臓や腎臓を強化するはたらきがあると言われています。消化酵素も含まれているので、消化を助けて便秘の改善や胃潰瘍の予防に役立ちます。なので、調理するときに、ヌメリを取りすぎてしまうと、せっかくの効果が活かされません。注意が必要です。
さらに、豊富なカリウムはナトリウムを尿と一緒に排泄する作用があり、むくみや高血圧予防に効果大です。塩分を控えたいときにおススメです。食物繊維も豊富なので、イカやエビなどタウリンを含む食材と組み合わせて調理すると、肝臓にもいいです。
「健康の慶は年始めにあり」。今年も1年、健康的に過ごせますように…。