こんにちは。
正しい生理には4つのポイントがあります。
<生理周期と生理の日数>
・周期(28~35日くらい)
・日数(3~7日くらい)
周期は28~35日ぐらいがひとつの目安です。以前と違う周期の乱れが3回以上続くときは、卵巣機能のトラブルが疑われます。
中医学的には周期が21日以下の場合は、卵子の成長が充分ではなく、反対に40日以上の場合は、卵子の成長が止まったり、排卵がスムーズに行われていないなど、どちらも妊娠に欠かせない卵子の成長に影響が出ていると考えます。
また、生理の持続日数は3~7日くらいが正常範囲とされています。3日以下、もしくは1週間以上続く場合、妊娠に不可欠な血が不足した「血虚(けっきょ)」や血の巡りが悪い「瘀血(おけつ)」が関係すると考えます。
<経血量>
・初日が少なく2~3日目が多い
・就寝中は、夜用ナプキン1枚で足りる
経血量は初日と4日目以降は量が少なく、2~3日目は多いのが普通です。経血は受精卵のベッドとなる子宮内膜がはがれ落ちたものです。経血量の多さと内膜の厚さには関連があるため、経血量が少なすぎるときは子宮内膜が薄く、着床しにくい傾向があります。同じように、無排卵月経も内膜が厚くならないため、少ない経血がダラダラ続きます。
経血量が1日目、もしくは最後の日だけ極端に多いようなときは、中医学的には経血の排泄がスムーズにいってない状態です。血の巡りの悪い「瘀血」によって内膜が硬くなり、着床しないことも考えられます。
以前に比べて夜用ナプキンを何回も替える必要があるほど、経血量が増えたときは、子宮筋腫や子宮内膜症などが考えられます。
<経血の色>
・ふつうの血液よりやや濃い色
経血は普通の血液よりも、やや濃い色が一般的です。色だけで生理や子宮のトラブルは判断できませんが、いつもより黒っぽくなったようなら、冷えなどが原因で起こる血の巡りが悪い「瘀血」になっている可能性があります。一方、経血の色が普通の血液よりも赤く鮮やかなときは、イライラやストレスなどによって、体に熱がこもった状態と考えられるんです。この場合は、経血量が多く、周期も早まることが多いようです。
<経血の状態>
・大きな塊や細かい粒々がない
・粘度が高くない
正常な経血は、かすかに粘り気があり、塊がないこと…と言われます。レバー状の大きな塊や、小さな粒々がよく混じるときは、血の巡りが悪い「瘀血」、気の巡りの悪い「気滞(きたい)」の状態が考えられます。
経血の粘度が高いのも、塊になる一歩手前での状態です。体に必要な「津液(しんえき):」が足りない状態になっています。「津液」は「水」とも表現されます。
いずれの場合も、「腎」の働きが弱まり、ホルモンバランスが乱れているサインと言えます。
生理の状態を、4つのポイントからチェックしてみましょう。