こんにちは。
年齢を重ねるごとに酷くなる肌の痒み。冬は一層カサカサになり、我慢できずにボリボリ…。保湿クリームを塗ってもまたすぐ痒くなる…。
冬は1年の中で最も空気が乾燥し、痒みを起こしやすいため、肌老化もグッと進む季節です。我慢できずに搔きむしると皮膚が荒れて見た目も悪くなるなど、悩みは尽きません。対策するには痒みの原因を正しく知ることが大切です。
ただでさえ乾燥による痒みが起こりやすい冬ですが、寒い冬の生活習慣には、痒みをより酷くさせてしまう落とし穴が…。
冬の乾燥した空気は、加齢により保湿力が低下した肌のわずかな水分まで奪います。カサカサになった肌に拍車をかける、冬の痒みの一番の原因です。エアコンの温風は昔ながらの石油ストーブと比べ、部屋の空気を一気に乾燥させてしまいます。エアコンが常にきいた状態の部屋に長くいると、肌の乾燥が進んでしまいます。
また、寒い時期は熱いお風呂に入りたくなるものですが、これが痒みの原因になることもあります。お風呂に入ると肌が水分補給されそうなイメージがありますが、熱いお湯によって皮膚を守る皮脂が流出し、肌が刺激を受けることで痒みを増幅させてしまいます。
そして、ヒートテックに代表される「吸湿発熱素材」の肌着。冬の寒さに便利でボクも愛用していますが、化学繊維の素材は痒みを生じることがあります。化学繊維は、汗など体から出る水分を早く乾かし吸収することで熱を生みだし、温かさを保ちます。このとき、肌の水分が奪われ過ぎることで肌が乾燥してしまいます。
ボクたちは冬でも1日に800ml程度の汗をかくと言われています。目に見える汗をかいていなくても、水蒸気として汗を放出しているわけです。ヒートテックに含まれる素材の中には、この水蒸気を吸収して「吸着熱」を生み出すわけですから、乾燥が酷くなる場合があります。対策として、インナーには肌に優しい綿素材のものを使用する、直接使用する場合はスキンケアをしっかりしましょう。
また、漢方では肌の乾燥を「血虚」と考えます。「血」とは栄養のことで、全身の組織や器官に潤いと元気を与える役割があります。「血」が不足すると、肌も栄養不足になり、カサカサ・パサパサの状態に。
不足している「血」を食事から補うため、「血」を増やす働きのある補血食材を摂りましょう。色の濃い食べ物や、黒豆、黒ゴマなどの「黒い食材」、人参、トマトなどの「赤の食材」が補血作用に優れていますし、「補血」の漢方薬もあり色々あります。