こんにちは。
新型コロナウイルスの第9波がお盆過ぎから8月末にピークを迎えるのではとニュースで報道される中、夏カゼの「ヘルパンギーナ」が急増というニュースも目立ってきています。
「ヘルパンギーナ」は名前の通り、ヘルペス(水疱)、アンギーナ(扁桃腺炎)で、主にコクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスにより引き起こされるカゼで、発熱・のどの痛み・口腔粘膜の水膨れなどが現れ、小児の間で夏に流行しやすく、いわゆる夏カゼの一種とされています。
小児は、呼吸器バリア機能が弱く、ウイルスと細菌に抵抗する免疫物質の分泌が少なく、線毛の動きも弱く、粘膜も脆く、その上で体が冷やされて、気温の激しい変化あるいは化学および物質の刺激に晒されると、体の免疫力が低下して発症しやすくなります。大人がうつったら意外に大変です。
病院では「ヘルパンギーナ」などの多くのウイルス感染症は、ウイルスに作用して治す薬はないので、症状を和らげる対症療法が中心となります。中医学では抗炎症、抗ウイルス作用のある薬を使い対応します。この場合、やはり決め手は「免疫力」です。