こんにちは。

コロナ禍になり、新型コロナ感染者やワクチン接種後に「帯状疱疹」を発症する患者さんが増えてきたとよく耳にするようになりました。

この現象は日本国内だけではなく世界的に起こり、このメカニズムは今のところハッキリとは分かっていないようですが、免疫力の低下がヘルペスウイルスの活性化を引き起こしている可能性があるようです。

コロナ禍前であれば「過労、ストレスなどによる免疫力の低下」「加齢に伴う免疫力の低下」「水疱瘡ワクチン接種率増加・核家族化に伴う中高年のウイルスへの曝露機会の減少」が挙げられます。

コロナ禍での急増の理由としては「心的ストレスによる免疫力の低下」「新型コロナウイルス感染により、免疫細胞やその働きがダメージを受けた(後遺症の一つ)」「新型コロナワクチンにより、一時的な免疫力の低下が起きた(副反応の一つ)」のではないかというものです。

「帯状疱疹」は、

  • 水疱瘡を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで起こるウイルス感染症による痛みを伴う水疱の発疹
  • 通常、右側または左側どちらかに一方に出るのが特徴で、痛みを伴う皮膚症状が3週間ほど継続する
  • 何度も再発することのある単純ヘルペスウイルス感染症とは異なり、「帯状疱疹」の発症は通常は生涯に1回程度(2回以上発症する人は全体の4%未満)
  • 皮膚の症状が重かったり、痛みがひどかったり、皮膚症状が現れる前から痛みがみられたりする場合や、免疫機能が低下する疾患を持つ人は、後遺症として「帯状疱疹後神経胃痛(PHN)」になることがある
  • 日本の成人の90%以上がこのウイルスを保有しているとされるため、多くの人が「帯状疱疹」を発症する可能性がある

長引くと予後が悪いので、疑わしい症状があれば、早めに病院で受診することが大切です。ただし、「帯状疱疹」は生涯2回以上発症する人が全体の4%未満とありますが、繰り返す方は肌感覚としてはもっと多いように感じます。

ボクたちの免疫力でウイルスを抑えているわけですが、表に出てきたときは、明らかな免疫低下のサインであり、病院の治療で治ったとしても、常に免疫力を落とさないようにし、再発の4%に入らないようにすることが大切です。基本は睡眠と食事ですが、このような人はガクッと落ちた免疫を上げてあげる必要があると思います。

手助けをしてくれる漢方薬や自然薬などもありますので、気になる方はご相談ください。