こんにちは。

年齢を重ね、顔のしわやたるみが気になりだすとスキンケアに励む人は多いです。

しかし、顔は皮膚だけの問題だけではなく、根本の原因は皮膚の筋肉の下にある「骨の萎縮」にあるのだそうです。加齢と共に顔や骨が痩せ、顔の筋肉を支える靭帯が緩み、たるみが起こるのだとか。

骨の萎縮は、もちろん顔だけ起こるわけでなありません。見た目が老けている人は全身の骨密度低下を疑う必要があると思います。

骨は皮膚と同様に新陳代謝を繰り返しています。絶妙なバランスを保ちながら、絶え間なく壊し、そして常に作り直しながら、損なわれないようにしています。(動的平衡)

しかし、加齢による骨細胞の劣化などが原因で骨破壊のスピードに骨形成が追いつかなくなり、骨粗鬆症を発症します。特に発症しやすいのは女性ホルモンのエストロゲン分泌量が急激に減る閉経前後の女性です。また、若い女性も過度なダイエットなどでエストロゲンが減り、骨密度低下を招きます。男性も骨密度低下は女性に比べて穏やかではありますが、やはり加齢と共に進むのは確かです。

加齢による骨比重の低下を防ぐことは難しいですが、運動をする、カルシウムの補給を十分に行うことなどで骨比重の低下を遅らせることは可能です。

補給したカルシウムを効果的に利用(吸収)するには、激しい運動は必要なく、「屋外(太陽の下)」で軽い運動をする方が「屋内」で激しい運動をするようりもカルシウムの吸収がいいという実験結果も出ています。というのも、太陽光で「ビタミンD」が活性化されカルシウムの吸収率が向上し、運動との相乗効果が上がるためです。

中医学では「骨粗鬆症」は「腎」の機能低下と密接な関係があると考えます。「腎」は人の成長や発育、老化に深く関わっている臓器、骨代謝にも深く関わっています。

カルシウムは骨の「材料」🥛であり、「腎」は骨を作る「工場」🏭と言えます。

老朽化して正常な製品(骨)を作ることができない工場(腎)に、良い材料(カルシウム)をどんどん投入しても、優れた製品(骨)も作れないし、生産量も上がりません。質の良い製品を作り、低下した生産量を上げるためには、製品を作り出すもとである工場をしっかりメンテナンスしていく必要があります。それが「腎」を補う、「補腎」という考え方です。