こんにちは。

ボクたちの体全体を覆う皮膚は成人男性の平均で1.6㎡(0.5坪、畳1枚相当)、重さは体重の約16%と言われ、人体で最大の臓器と言われています。

皮膚の構造は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」からなり、それぞれに役割があります。

体の一番表面にある「表皮」には外界からの様々な刺激を防御する働きがあります。

詳しくみていくと、表皮は深い部分から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4つの層に分かれています。「基底層」で生まれた細胞は順々に「角質層」に変化して、「角質層」は最終的には垢となって剥がれ落ちます。この皮膚の生まれ変わる周期をターンオーバーと言います。シミの原因になるメラノサイトなどもこのターンオーバーによって排出されます。ターンオーバーの周期が崩れるとくすみやシミ(色素沈着)の原因となります。このターンオーバーを支えるのが「血流」です。血液は新しい細胞の材料を運んできて、古くなった細胞のゴミを片付けてくれます。

その下にある「真皮」には触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚などのセンサーが備わっているとともに、皮膚の弾力を保っています。

「真皮」は皮膚の弾力と張りを維持します。皮膚の張りを維持するコラーゲン、皮膚の弾力を維持するエラスチン、皮膚の潤いを保つヒアルロン酸。これらは年齢と共に減少し、シワやたるみの原因になります。ここに関係しているのが「活性酸素」です。活性酸素はこれらを酸化し、肌老化の原因となります。

一番奥にある「皮下組織」は脂肪をつくり、体全体のクッションとして働きます。

お肌にとって乾燥は大敵で、乾燥によりお肌の水分も蒸発しやすくなります。お肌の水分量が少なくなると乾燥してカサカサになり、痒みや湿疹、あかぎれなどの肌トラブルが起きやすくなります。「表皮」の一番外側の「角質」が乾燥によって乱れると、衣服との摩擦や汗などの刺激に敏感になり、痒みが起こりやすくなります。そして、それを掻いてしまうと湿疹ができるという悪循環に陥ってしまいます。

そこで必要なのが肌の乾燥を防ぐ保湿(スキンケア)です。

ローションで肌表面の角質層に水分を浸透させ、その上からクリーム、乳液、オイルなどでフタをする。角質層に浸透したローションを蒸発させないためと、外界からの刺激から守る保護の役目もあります。「肌の中の水分を保つ機能」と「その水分の蒸発を防ぐ機能」は年齢を重ねるにつれ、どちらも衰えていきます。

乾燥肌、皮脂分泌減少、アレルギー体質は頻繁な保湿が大切です。また、「お酒で痒くなる」「肌がプツプツ鳥肌」「左右対称に皮膚炎がある」「ベルトや下着の締め付けが痒い」「お風呂や布団に入ると痒い」「首、手首、足首、肘膝の内側に皮膚炎」「鼻周辺はツルツル、他はカサカサ」という人は1日1回の保湿ではダメ。仕事の日はできれば最低朝・夜2回、休みの日は4~5回の保湿ケアを。