こんにちは。

岸田首相は、加藤厚生労働相らと首相官邸で新型コロナウイルスの感染症法上の分類見直しについて協議し、今春を視野に現在の「2類相当」から「5類」へ引き下げる方針を固めた…と報じられました。

「やっとか」という感じです。

山口県が毎日1000人、2000人というのも驚かなくなっているし、感染者数が多いとはいえ、重症化した人の割合は少ない状況であり、「カゼの少し重い程度」「インフルエンザのようなもの」という認識にもなっています。

「2類相当」の新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、入院勧告などが必要ない「5類」(季節性インフルエンザなど)に引き下げるのは当然のことだと感じます。

「2類相当」の場合、医療費・ワクチンは「全額公費」で受診・入院は「発熱外来に限る」となっていますが、「5類」になると医療費・ワクチンは「自己負担も」で受診・入院は「すべての医療機関」となります。

期限付きで新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」が緊急承認されましたが、「軽症者でも使える」「症状が治まるのが1日早くなる効果がある」「妊娠の可能性がある女性の使用不可」「高血圧・高脂血症・抗生物質・抗うつ剤など36種類の薬剤と併用不可」とのこと。そして、薬価は決まっていないけれど5日間の投与で約9万円位じゃないか…ということなので、費用対効果の面から効果を問題視する医師もいるのは頷けます。

ただ、新型コロナウイルスの感染力が強いのは脅威ではありますし、倦怠感、思考力低下、味覚、嗅覚、脱毛など「コロナ後遺症」が続くというのも怖いです。

ただし、これは特別なものではなく、他のウイルス感染症でも同様に起こることがあり、PAIS(Post-acute infection syndromes:急性感染症罹患後症候群)の1つなのだとか。

その推定されるパターンとしては「病原菌・病原菌由来物質の持続的存在」「自己免疫疾患」「腸内細菌叢の乱れに伴う潜在感染ウイルスの再活性化」「永久的な組織・臓器障害」の4つがあるのだとか。

新型コロナウイルスの「コロナ後遺症」の場合、自己抗体の血液濃度が高い傾向があるようで、「病原菌・病原菌由来物質の持続的存在」「自己免疫疾患」のパターンで起こっているようです。