こんにちは。
山口県も「熱中症警戒アラート」が発動するなど、毎日30℃を超える日が続いています。
中医学でいう「五運六気」の理論では、今年は「壬寅(みずのえとら)」。
熱・暑熱(火)が強い年ということで、過剰な風・熱(火)による「熱毒」が生じやすく、炎症性疾患、温熱病、感染症、熱中症、皮膚疾患などの多発が予想されています。
「熱毒」。ここでいう「毒」とは、熱が極めて盛んなことを言います。発熱、ニキビ、吹き出物、のどの痛み・腫れ、赤い発疹、赤い腫れ、膿疱、口渇、便秘、口内炎、目の充血、瘟疫(流行性の熱病)…などといった症状として現れます。
ボクたちは自然界と釣り合いが取れていれば健康になりますが、現代社会では自然離れ、環境破壊、地球温暖化など、毒ばかりを作る環境にあります。また、ボクたちの生活には高カロリー食、お酒、ストレス、不規則で乱れた生活習慣などが原因となり、自然界とのバランスは更に崩れていってしまってます。そのため、体内に老廃物として「熱」が溜まりやすくなります。「熱」は多く溜まると組織を傷つけ「毒」になります。それらの「毒」が原因となり、体の不調を引き起こします。
「毒」を溜めないために、夏を元気に過ごせるように、生活習慣を見直したいものです。
- 夏野菜を中心に苦味の食材・葉の野菜・お茶などを摂る
- 白い肉(鶏肉、魚など)、卵、海産物などのタンパク質をバランスよく摂る
- 赤い肉(牛肉、羊肉など)、揚げ物、糖分、お酒などの摂り過ぎに注意
- 焦りや怒りは禁物、心穏やかに
- 太極拳、座禅、深呼吸などおススメ
- 睡眠のリズム重要、なるべく夜23時頃の就寝を目標に
- 20分くらいの昼寝を上手に取り入れることも
- 便秘はしないように
「熱毒」を溜めない、作らない。
中国では、「涼茶(りょうちゃ)」といって体の熱をとってくれるドリンクがコカ・コーラよりも売れるそうです。「涼茶」は清熱薬の入った漢方のお茶を、甘く飲みやすくしたものです。ボクも中国研修のときに飲みました。中国では飲み物は、日本のように冷蔵庫でキンキンに冷やしたのではなく、少し冷たいくらいで飲むことが多いです。冷たいものを飲む習慣がないのは、胃腸を冷やさない…という考えがそこにあります。胃腸は大事だからです。
特に、ボクが研修に行った雲南省は中国の南に位置し、タイに近い場所にあります。そのため紫外線も強く、日光による皮膚トラブルが多くありました。
「涼茶」の代わりにになるもので、体の熱を取ってくれる「五涼華(ごりょうか)」はそんな「熱毒」を取り、しっかりとデトックスしてくれるもの。「熱」により体が重い場合、熱が取れて体が軽くなった…という人もいます。夏の暑気払いの養生茶としてもおススメです。