こんにちは。
毎月の生理は、女性の体質を知るための重要なポイント。
生理前後の体調や、生理周期、経血の色などの違いが、体質を知る手掛かりとなるわけです。そして、その「変化」も、体質の変化と捉えて重要視されます。
中医学で考える「理想的な生理」とはどういったものか…。
まず、生理痛。
中医学では、生理のときは「痛みがない」のが本来のあり方と考えています。
腹部のあたりが重い、だるい…という程度であれがばいいのですが、強い痛みがある場合、それらは何らかのサインとみなされます。
生理が始まって出血が多いときにきつい痛みがあれば「瘀血」が考えられられますし、冷えると極端に痛くなる場合は「寒邪」が考えられます。
また、生理前のイライラやむくみなど、いわゆるPMS(月経前症候群)と言われる症状も、本来であればないのが正常。西洋医学的には黄体ホルモンの影響と言われていますが、中医学ではホルモンのバランスがとれていれば、それらの症状も出ないと考えます。
次に、経血の量と色。
経血の量は、西洋医学では平均50ml…という形で表現されますが、個人差があるので、中医学ではもう少し経験的な目安で考えます。昼間は、多い日にロングナプキンを使って、2時間以上もつなら問題ありません。夜は、夜用ナプキンで一晩もれずに眠れるくらいなら心配ないです。
また、正常なら色はやや暗色で、粘りや塊がないことが大切です。
経血量は更年期が近付いてくると一般的に少なくなってきます。
そして、周期と日数。
一般的に生理周期の理想は28日ですが、これも個人差があり、多少前後してもその人にとって一定の周期であれば問題はありません。
ところが規則正しいリズムが崩れたときは注意が必要です。
出血日数は5~7日が標準ですが、これも変化があったら要注意です。だらだら続くようであれば「瘀血」、短くなるのは「血虚」が考えられます。
また、更年期が近付くと、周期が乱れたり、日数が短くなるなどの変化がみられる場合が多くなります。