こんにちは。

山口も雪がチラチラ降っています。薬局の中から見る景色は、何とも寒々しいです。

こう寒いと、特に女性にとっては辛いですね。

女性は月経や出産、閉経などでホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなるほか、熱を生み出す筋肉量が男性に比べて少ない…ことで、女性はより「冷え」を感じやすいです。

特に「下半身の冷えが婦人科系の不調とも関係がある…」とも言われていて、「冷え」は女性の大敵です。

「下半身の冷え」で気を付けなければいけないのは、子宮、卵巣、輸卵管など、妊娠に直接かかわる重要な器官がおさまった骨盤への影響で、「冷え」は骨盤の血液の流れや働きを著しく悪くしてしまいます。「たかが冷えくらい…」と軽く思わないでください。

心掛けることとして、まず大切なのは普段から体を冷やさないこと。太い血管が通る首の後ろやお腹が露出すると冷えやすいので、服装には注意です。最近では薄手でも保温効果が抜群のインナーなどの「ポカポカグッズ」が沢山でていますので、着ぶくれせずに温めるこができるのも嬉しいです。貼るカイロや腹巻などで温めてあげるのは効果的です。

また、食事や習慣の見直しも大事です。

  • バランスのよい食事を、1日3食しっかり摂る
  • アイスクリームやビールなどの冷たいものは控え、飲みものや食べものはなるべく温かいものを摂るように
  • シャワーだけで済まさず、湯船の中で手足を動かして温まる
  • 腰や足を重点的に、下半身を温めて。カイロは腰回りに貼る(「陽気」の根本は「腎」のある腰を冷やさないようにしましょう)
  • 適度な運動で血行を改善し、「陽気」を全身に行き渡らせる
  • きつい靴や下着は血行障害の要因になるので注意
  • 靴下の2枚重ねやレッグウォーマー、ストールなどの羽織もので、体から熱が逃げない工夫を

合わせて、骨盤を中心に血液の流れや働きを良くする漢方薬が役立ちます。

血を増やし体を温める「当帰(とうき)」…そんな女性のためにあるような生薬。体を温める他、骨盤の血液の流れや働きを改善し、女性ホルモンのバランスを整える力にも優れていることも研究でも分かっています。そんな「当帰」が成分の約7割を占めている「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」がおススメです。更に「冷え」の強い人は、同時に血流を良くする漢方薬も併せます。