こんにちは。

世界で「オミクロン株」の分析や実験が進み、その性質が明らかになってきています。

免疫をすり抜けて感染する「免疫逃避」の性質が強く、過去にコロナに感染した人の再感染するリスクは高くなっているようで、「オミクロン株」の再感染リスクは「デルタ株」の約3.3倍なのだとか。

「デルタ株」に比べ遙に感染力の強いため、感染者数はかなり増加していますが、「症状は一昨年まで引いていたカゼと同じ…」と言う専門家もいます。

「オミクロン株」を分子レベルで見ると、スパイクに32ヶ所もの突然変異があり、ウイルスの顔が変形していることで、ACE2受容体に結合できなくなるのだとか。

ACE2受容体は肺の深部、肺胞細胞の表面にあり、血管、心臓、腎臓、消化管にも存在します。ACE2受容体に結合できない…とは、血管のACE2受容体に感染できない…ということです。これが意味することは、肺の奥まで行かない、血栓症になりにくい…ということです。

血栓症で「デルタ株」までは多くの方が亡くなってきましたが、「オミクロン株」になって感染力は強くなりましたが、血栓症で亡くなる方はほとんどいなくなった…ということ。

その代わり、のどの粘膜にあるアミノペプチダーゼN(APN)という感染受容体には良く結合するのだとか。その変異の特色を見ると、一昨年までに日本や東アジアで流行っていた、100年以上続いてきた「旧型コロナウイルス」と非常に似た構造を持っているのだそうです。つまり、ボクたちが子どもの頃から掛かってきたカゼのウイルスの特徴と似ているというわけです。

「海外の臨床データ」「分子構造の変化」「日本での免疫の歴史」から、日本では「オミクロン株」が強毒株にならないだろう…という風に専門家は分析をされていましたが、それを聞いて気持ちが明るくなりました。

だからといって急に気持ちを緩めてしまってはいけませんが、今まで通り、しっかりと予防したいと思います。