こんにちは。
健康な人の血液の流れは、勢いよく流れる清流に例えられます。
川が正常に流れるためには、水がキレイで勢いがあり、水量も豊富で川幅も充分にある…というのが理想です。
流れが悪くなる原因は様々ですが、大きく、①元気不足(気虚タイプ)②血液不足(血虚タイプ)③冷え・寒がり(陽虚タイプ)④体液不足(陰虚タイプ)⑤イライラ(気滞タイプ)⑥ヘドロがたまった(痰湿タイプ)
…の6タイプに大別されます。
イライラ(気滞タイプ )
ストレスの影響で血管が緊張し、伸縮力がない状態により流れが悪くなるタイプです。
このタイプの方は、
- 「気」の巡りが悪く、イライラしやすい
- 筋肉が緊張し、胸や脇が張るように痛む
- 生理前、胸の張りなどの症状が出る
- 「気」を巡らせようとしてため息が多くなる
- 「気」が滞り、お腹にガスが溜まりやすい
などの症状がみられます。
ストレスを感じると、ボクたちの体には様々な反応が起こります。普段は体の中を伸び伸び巡っている「気」の巡りが悪くなって、イライラしやすい、怒りっぽい、胸や脇が張る…といった症状が現れるようになります。
「気」は「血」を巡らせるパワーの源。この「気」の巡りが滞った状態である「気滞」になると、血管の状態も不安定になり、ところどころ緊張して伸縮力を失ってしまいます。こうなると、川幅が狭くなって流れが滞りやすくなっている状態と同じで、あちこちで血流障害が起こることに。「気」の巡りを良くして、ストレスを解消しながら、血管の緊張をとる必要があります。
香りの良い野菜と規則正しい食生活でストレス対策を
香りの良いものには、「気」を巡らせる作用があります。セロリ、青じそ、三つ葉、春菊、ミント、パセリ、バジルなど、好きな香りの野菜やハーブを毎日の食生活に取り入れましょう。
ストレスが続くと、顔が火照るなどの一種の熱症状が現れることがあります。また、ストレスは体内の潤いを奪う原因にもなるので、体を熱くする唐辛子やニンニク、コショウ、山椒などの香辛料は、できるだけ避けた方が無難です。
また、どんなに忙しくても、心と体のバランスを保つためには、せめて1日に30分は自分のための時間を。好きな音楽を聴いたり、アロマオイルなど、リラックスして過ごす時間が大切です。
このタイプの人は休み方が下手な人も多く、一日家でゴロゴロしていると、かえって疲れが出てしまうことも。ストレスを解消し、「気」の巡りを良くするためには、スポーツで体を動かすのが良い方法。時間がないときには、ストレッチで筋肉をほぐすだけでも効果があります。深呼吸をしたり、大声で歌うのも、良いストレス解消になります。
そして、ストレス解消には、小まめに休憩をとることも大切です。ジャスミンティーやミントティーなど、香りの良いお茶には「気」の巡りを良くする作用があるため、短い休憩時間でも気分転換が図れるはずです。
このように、ポイントを踏まえた規則正しい生活を送ることが大切ですが、それでも難しい場合、中成薬(中国漢方)や自然薬の出番です。
生理前のイライラや頭痛などのPMS(月経前症候群)などに使われる「逍遥顆粒」には「気」の巡りを良くする作用があります。消化器系の症状を伴う場合は「開気丸」がおススメです。