こんにちは。

これからの季節、梅雨~夏にかけては湿気や暑さで「脾胃(胃腸)」の不調を感じやすい時期です。

食欲不振や胃もたれ…といった症状が続くと、体力が落ち、体調を崩しやすくなってしまいます。

「脾胃」が元気で栄養をしっかり摂ることができれば、基本的な体力、免疫力が養われ、健康な体をつくることができます。「脾胃」の機能が弱くなると、食欲不振や消化不良、下痢といった症状を招き、栄養やエネルギーが不足しがちに…。そうなると、体調を崩しやすくなり、夏バテや疲労、冷えといった不調が起きやすくなってしまいます。

「脾胃」の働きを良くすることは、健康の土台作りにつながる大切なことなのです。

また、中医学では「脾胃」の不調は唇や味覚に現れると考えます。「味がしない」「口が苦い」「口が甘い」「口臭がある」といった異常を感じたら、それは「脾胃」に不調があるサインです。もし、食欲がないときは、サンザシ、ミカンの皮、シソ、みょうがなど、香りの良いものを…。

加えて、いつもの生活を見直してみてください。

◎なるべく温かいものを:冷たいものは「脾胃」を傷つけます。なるべく温かい食べ物、飲み物を摂るようにしましょう。生ものも冷やしてしまうので、サラダやお刺身などを食べるときは、薬味を添えるように工夫を。

◎暴飲暴食や脂っこいものは避けて:暴飲暴食はもちろん、脂っこいものの食べ過ぎや激辛料理なども「脾胃」の機能を低下させるので注意です。

◎食事に集中:食事中は食べることに専念する(専食)ことが大切だという考えがあります。

◎体を動かす:体を動かして軽い疲労を感じると、「脾胃」が働いて食欲がアップします。ウォーキングなど日頃から適度な運動を心掛けて。

◎朝食は消化の良いものを:「脾胃」がまだ働いていない朝の食事は、温かく消化の良いものを。

規則正しい生活を送ることが基本ですが、それでも難しい場合、中成薬(中国漢方)や自然薬の出番です。