こんにちは。

痔は3人に1人が経験するとされ、寒い季節は血行が悪くなって肛門のうっ血が進み、水分を摂らなくなるので便が硬くなることでも痔になりやすくなります。

さらに、在宅勤務で長時間座りっぱなしの生活を送る人が増えています。

痔は、「いぼ痔(痔核)」、「切れ痔(裂肛)」、「痔ろう」の3種類に分けられます。最も多いのが「いぼ痔」で、うっ血によって肛門周辺の肛門クッションが腫れて盛り上がってくる症状。「切れ痔」は、硬い便などで肛門の皮膚が切れた状態のこと。大腸菌などの細菌に感染し化膿するのが「痔ろう」。

「切れ痔」は便秘がちな女性に多く、「痔ろう」は下痢がちな男性に多いのだとか。

痔になる大きな原因は便秘など「排便習慣の乱れ」と言われていて、便秘を防ぐには便意を感じたらすぐにトイレに行くこと。

加えて、原因とされるのが「肛門部の血行障害」。

肛門の周囲の静脈は、門脈系と呼ばれる静脈に属していて、肝臓に流れ込みます。つまり、お酒を飲んでいると肝臓の負担が増えて、血液の流れを塞ぎ止めるため、肛門の周りの血行が妨げられ、うっ血がひどくなり、痔を悪化させます。

西洋医学では、痔の原因を肛門付近の静脈のうっ血と捉えていますが、これは中医学でいう「瘀血」にあたります。

痔の出血と痛みには「槐角丸(かいかくがん)」がおススメ。

槐角(エンジュの種子)を主薬とし、治楡(ちゆ)、防風(ぼうふう)、枳殻(きこく)、当帰(とうき)、黄芩(おうごん)、の6種類の生薬で構成されている「槐角丸」は、鎮痛、止血、消炎効果が高く、痛みや出血のひどい痔に効果があります。さらに、血行改善作用や血管強化作用もあるので、痔の出来やすい体質を改善し、便通を良くする作用も備えています。

痔の養生法としては、胃腸の弱い人は、特に胃腸の消化能力を高めることが大切…。また、肛門の周辺は常に清潔にしておくことが必要で、肛門部の筋肉強化運動を行うことも効果的です。