こんにちは。

毎日暑いですね。

梅雨明けしたと同時くらいに、気が付くと、最近ではセミの鳴き声をよく耳にするようになりました。セミの鳴き声は、五感に訴えかけます。

薬局の店頭も植物だらけなので、店頭からもセミの大合唱が聞こえますが、セミが一斉に鳴いて賑やかな状態を「蝉時雨(せみしぐれ)」というそうです。

セミの声は「五感」に訴えかけてきます。夏をより暑く感じさせますが、彼らの一週間程度の求愛行動だと考えると、「ガンバレ」と思ってしまいます。

話は変わりますが、そんなセミの抜け殻は漢方でも使用され、生薬名を「蝉退(せんたい)」と言います。熱を散らして、湿疹や蕁麻疹の痒みを止めたり、震えや痺れを抑えたり、目の調子を整えたりする働きがあります。

「蝉退」は皮膚病でよく使われる「消風散(しょうふうさん)」にも入っています。

アリ、アブ、カイコ、ゴキブリなどの昆虫本体も生薬として用いられますが、「虫自体」ではなく「抜け殻」を使用するのはセミだけなのだとか。