こんにちは。
春になると地面から顔を出す「タケノコ」。
「タケノコ(筍)」という名前は、生長が早く、芽が出てから旬(10日間)で竹になってしまうことを意味しているそうです。
「タケノコ」は、体の余分な熱を冷ます作用があるほか、消化を促進して便の通りを良くする働きがあると言われ、黄色く粘性のある痰や胃熱、口の渇き、消化不良、便秘などの症状を緩和することが知られています。
「タケノコ」には血圧を正常に保つ働きのあるカリウム(K)や、酸素の働きを活性化させて様々な代謝を助ける亜鉛(Zn)、貧血の改善に役立つ銅(Cu)、酵素を活性化するマンガン(Mn)、皮膚や粘膜の健康を維持するのに欠かせないビタミンB2などが含まれています。こうした成分は根元よりも上部の柔らかい部分に多く含まれているのだとか…。
また「タケノコ」には不溶性の食物繊維であるセルロースやヘミセルロース、リグニンが豊富に含まれています。この食物繊維が水分を吸着して腸壁を刺激し、腸の運動を盛んにするので便秘解消の手助けにもなるわけです。
「タケノコは掘りたてを食べるのが一番」と言われていますが、これは時間が経つにつれてえぐみの原因となる「ホモゲンチジン酸」と「シュウ酸」が増えるため。このえぐみは、米糠や米のとぎ汁で茹でると除去できるのだそうです。
収穫直後からうまみ物質が低下し、反対にえぐみの原因である「シュウ酸」が増加…1日経つと2~3倍になるのだとか。
先日、お客様から「タケノコ」のお裾分けがありました。しかも茹でた「タケノコ」…大変な下処理をしていただき、助かります。