こんにちは。

漢方という言葉は耳にしたことがあるけれど、「中医学」は良く分からない…という人は多いのではないでしょうか。

「中医学」とは漢方の元となる中国伝統医学、いわゆる中国漢方のこと。約4000年前に発症し、歴史に裏付けられた理論と臨床経験に基づいて発展してきました。

その特徴は、それぞれの体質や病気の原因に合わせて治療する「オーダーメイド医療」と、病気に罹りにくい体質をつくる「予防医学」にあります。

ルーツを同じくしながら、江戸時代の鎖国以来、独自の道を歩んできたのが日本の漢方で、中医学とは異なる点が多くあります。

そして「中医学」には、西洋医学とは異なる3つの考え方があります。

まずは「整体観」。人体と自然環境、および人体内部の各部のバランスをとる…という考え方、「バランス医学」のこと。

次に「弁証論治」。体質、病気の原因、発病のプロセスは一人一人異なります。それを分析して治療を行っていく、「オーダーメイド医療」のこと。

3つ目は「未病先防」。体質に合わせた対応法を実践し、病気を未然に防ぐ…。すなわち病気に罹りにくい体質をつくっていく、「予防医学」のこと。