こんにちは。
大量の鼻水がのどに流れ出て、不快な経験をされたことはないですか?
この症状は「後鼻漏(こうびろう)」と言い、過剰に分泌された鼻水が、のどに落ちてくることで起こります。
鼻水は、本来、前鼻孔から垂れてくるのが普通ですが、大量に分泌されると、のどの方に流れて行く…。いわゆる、鼻の方(前)に行かず、のど(後)の方に落ちてしまう状態です。
この「後鼻漏」は、食事をしているときや寝ているとき、あるいは話をしているときによく起こるようです。
そもそも鼻水は、カゼによる鼻炎、花粉症などのアレルギー性鼻炎によって分泌します。このときは、水っぽい鼻水です。その他、細菌やウイルスによって副鼻腔内に炎症が起こると、黄色や緑、褐色の鼻水に…。まれに、真菌性の場合、黒い鼻水が出ることもあります。
鼻炎は、飲酒や喫煙、過労、睡眠不足などの生活習慣が原因で、免疫力が低下するため症状が悪化しますし、ストレスなどによる自律神経の失調でも起こることが…。朝、起床後に鼻水やくしゃみ、痰が出る人は、自律神経失調症による「後鼻漏」であることが多いようです。
後鼻漏チェック…
- 鼻水や、ネバネバ・ドロッとした痰のようなものがのどの方へ流れる
- ネバネバ・ドロッとした痰のようなものが、のどに張り付いて取れない
- 鼻水がのどに流れることで、咳が出る
- 鼻とのどの間が乾燥する、イガイガする、痛い
- 口臭や口の中の粘つきが気になる
- 鼻が詰まることで、頭重感や頭痛、めまいを感じる
- のどの不快感や鼻の詰まりから眠れない、または目が覚める
中医学的に考えると「肺、胃腸の働きが低下している…」可能性があると言えます。体力や免疫力の低下などです。
胃腸の働きが低下すると、体内の水分が溜まるようになります。なので、鼻炎関連は「上半身の水毒」症状と言えると思います。
カゼを引いたり、アレルギー性鼻炎などで起こる鼻づまり。鼻の粘膜に炎症が起こるため、粘膜が腫れ上がり、そこに鼻水が溜まって、鼻づまりを引き起こす…ことになります。また、夜寝るときに起こりやすい鼻づまりは、血管を支配する副交感神経が夜活発になり、血管が拡張し、鼻の中でうっ血を起こしやすくなるため…だということのようです。
中医学では、まずは鼻水の色の状態に合った漢方薬で、分泌量を減らし、対処していきます。放っておくと、頭痛やめまいなどの原因になることもあるので、早めに対処していきましょう。
いずれにしても、予防のためには、免疫力を下げないようにすることです。
まずは、飲酒や喫煙は控え、睡眠を十分に取りましょう。そうして、疲れをためないようにしていくことです。
水っぽい鼻水が出ているときは体が冷えています。努めて温める生活を。また、鼻周りのツボ刺激も。