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人生100年時代。

世界で長寿化が急激に進み、先進国では2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる「人生100年時代」が到来すると言われています。

厚生労働省の算定した「健康寿命」によると、男性72.14歳、女性74.79歳。介護や寝たきりの期間を含む「平均寿命」は男性80.98歳、女性87.14歳で、男性では8.84年、女性で12.35年の差があります。

要介護に至る疾患では、脳血管疾患が1位。認知症、高齢による衰弱、関節疾患、骨折・転倒…と続きます。これを見ると、上位には血液・血管の病気がきているのが分かります。

2013~2022年度の国民健康づくり計画「健康日本21」では、「健康寿命」を「平均寿命」の延び以上に延ばすことを目標に掲げています。「健康で長生きすること」… 「健康寿命」を延ばして差を縮めていくことこそが、ボクたちの課題でもあります。

もしもガンのような病気になったりせず、血管が丈夫ならば、ボクたちは皆、現在の80歳前後の寿命をグーンと伸ばして100歳くらいまで生きられるのだそうです。血管は一番人間の寿命と一致する器官なのだとか。その人の実年齢は、血管が若いかどうか。「血管が老いる」ということは「人が老いる」と同じ意味…ということになります。

つまり、「健康寿命」を延ばす決め手…それは「血管力」を高めることだとではないでしょうか。

ボクたちの生命活動は、呼吸により取り入れた酸素で栄養素を分解(酸化)し、エネルギーをつくり出すことで維持されますが、その中の1~3%の割合で活性酸素がつくられます。

ご存知の通り、活性酸素は細菌やウイルスから体を守ったり、様々な体の機能を調整したりするのに必要なのですが、喫煙や加齢、ストレスなどは余計な活性酸素を生み出し、全身の血管をサビつかせて老化や病気の原因となります。

一方、血管を守るため、抗酸化物質や一酸化窒素(NO)が働きます。NOは血管の内側の細胞(血管内皮細胞)に作用し、血管を拡張して血圧を下げる作用や高動脈硬化作用を示すことが知られています。

これら活性酸素と抗酸化物質、NOのバランスが崩れた状態のことを「酸化ストレス」と表現したりしますが、老化を食い止め、病気を予防するには、毛細血管を含めた全身の血管に対する活性酸素の「攻撃力」を抑え、抗酸化物質とNOによる「守備力」を上げることだと考えます。これが「血管力」を高める…ということであり、これからの重要な課題となるわけです。

中成薬(中国漢方)・自然薬の中には「血管力」を高めるもがあると考えます。

筑波技術大学東西医学統合医療センターの研究によると、丹参を主成分とした中成薬に、活性酸素を抑え、NOの作用を高める可能性があることが示されました。つまり、血管内皮細胞に働きかけてNOを増やし、血管拡張作用、血管の弾力性を上げる作用を示して血行を改善する効果が期待できるというわけです。

「健康寿命」を延ばすため、適度な運動、バランスのいい食事などの日々の養生が大切です。加えて、中成薬・自然薬は健康で長生きをサポートできるものだと思います。