こんにちは。

昨年年末から今まで、約3ヶ月間流行し続けている新型コロナウイルス(COVID-19)は、とうとうパンデミック(世界的大流行)と呼ばれる状態まで拡大されました。

イタリア、イラン、ブラジルを含める数多くの国々では感染者が激増する中、日本では感染者の増加速度は緩やかではあります。ただし、決して楽観視できる状況ではありません。

一方で、8万人以上の感染者を出した中国では、最近2週間は感染者が大幅に減少しています。

中国では、新型コロナウイルスを迅速に抑え込む有効な手段と言えば、接触防止等感染ルートを断ち切る以外に、中医学を最大限に活用できるところかもしれません。

実際、中国国内で新型肺炎への感染が確認された92.5%の治療に中医学が導入されたのだとか。中医学と西洋医学を統合した治療を受けた患者さんは、どちらか片方だけの治療に比べ、熱や咳、だるさなどの症状を早めに緩和して回復率を上げ、軽い症状が重症化する率と死亡率を下げるのに効果があったという報道が…。

中国では、湖北省・武漢を中心とした全土にわたる莫大なデータに基づいて、新型コロナウイルスに対する、医学観察期において(主に祛邪)、回復期において(主に扶正)の対策がしっかりできており、中医学の「扶正」「祛邪」の効果が証明されているのだとか。「扶正」とは免疫力を高め、病原体への守りを固めること、「祛邪」とは菌やウイルスなどの病原体を直接追い払うことです。

実際、中医学が医療の最前線で活躍している…ということは、大変誇らしいと同時に、柔軟に対応できる懐の深さを感じます。感染者に対し、日本で同じことはできないとでしょうが、中医学が、日本での新型コロナウイルス感染拡大防止と早期収縮に貢献できるのではないか…と思います。