こんにちは。

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最近よく聞く「ブルーライト」。パソコンやスマートフォンなど、LEDディスプレイから発せられる青色光のことで、可視光線の中で、400nm~495nm(ナノメートル)の光のことを言います。ナノメートルは、10億分の1mのこと。可視光線の中で、最もエネルギーが高く、目の角膜や水晶体で吸収されずに、網膜まで到達します。近年普及しているLEDには、このブルーライトが多く含まれていると言われています。

可視光線とは、電磁波の中で、ヒトの目で見える波長のものを言います。人の目の角膜や水晶体はおよそ400nm~780nmの波長を透過させます。それにより、脳が紫~赤までの色を認識します。

400nmあたりは青紫色、780nmあたりは赤色で、真中の550nmあたりが黄緑色です。400nmよりも波長が短いものを「紫外線」、780nmより波長が長いものを「赤外線」と呼ばれています。

なので、紫外線にもっとも近いエネルギーをもち、網膜まで届く光が「ブルーライト」ということになります。

この「ブルーライト」の人体の影響は…。

睡眠前のスマートフォン閲覧は、眼精疲労だけでなく、体内リズムを崩し睡眠に影響する…ということが分かってきました。

杏林大学医学部精神神経科学教室の古賀教授は、精神神経科学の視点から、「良質な睡眠と生体リズム」について研究された文献がありました。

サラリーマン、OLへの「目」に関するアンケートでは、94%の人が日ごろ目の疲れを感じていると回答。20~50代女性は1日11時間以上もモニターを閲覧しているとか…。

このアンケートから、モニター機器を長時間見ることが眼精疲労や生体リズムの変調に影響すると仮定。検証方法として、就寝前にスマートフォンを1時間見ることで、睡眠の質や体内リズムに与える影響を2週間調査したそうです。

その際、ブルーライトを遮断するパソコン用(ブルーライトカット)メガネ装着時と、素通しレンズ装着時で影響を比較したそうです。方法として、「自記式アンケート」と睡眠の覚醒のリズムを測定できる「アクティグラフ(腕時計型の測定機器)」を用いたそうです。

結果は、ブルーライトカットを装着した方が「自記式アンケート」では、測定が終わりに近づくにつれ、睡眠満足度が高まる傾向に、「アクティグラフ」では、4日目以降、睡眠時間が優位に長くなったそうです。

このことから、スマートフォンから発せられる「ブルーライト」は、眼精疲労だけでなく、体内リズムの乱れを引き起こす要因となり、睡眠時間や睡眠の質や量に影響がある…という結論に至ったようです。

みなさんも、ブルーライトを出す、スマートフォン、パソコン、液晶テレビ、ゲーム機の見過ぎには気を付けてください。