こんにちは。

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「食中毒が多いのは真夏だから、これからの季節は大丈夫」と思っていませんか?

実は、食中毒が一番多いのは、10月なんだそうです。そして、8月、9月と続きます。秋は、行楽・運動会・お祭りなどの行事が多い季節。野外での調理や食事の機会も多くなります。それに、「秋バテ」で体力が落ちており、体の抵抗力が弱くなっています。

食中毒を引き起こす主な原因は「細菌」と「ウイルス」。

「細菌」は温度や湿度などの条件がそろうと、室温20℃で増殖を始め、35~40℃で最も活発に増殖します。

「細菌」の代表的なものとして…腸管出血性大腸炎(O-157など)やカンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、ブドウ球菌、ウェルシュ菌などです。

「ウイルス」の代表的なものとして…ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなどがあります。

その中のノロウイルスがウイルス性食中毒の90%を占めると言われます。主に二枚貝に潜んでいるのですが、調理者から食品を介して感染する場合が多いようです。ノロウイルスは、これまで比較的安全とされた11月~3月の「冬」に多発しています。

これからノロウイルスは要注意です。

ノロウイルス感染症について…

主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢。あまり高い熱とはなりません。「潜伏期間」は短く10数時間~2日。症状の期間も平均1日~2日という短期間です。体力が低下していると重症となりうることも…。

予防が大切です。大切なのは、しっかり手を洗うこと。食べ物は、85℃で1分以上の加熱、温めなおす時はしっかりと。食べ物は低温(10℃以下)で保存する。物は貸し借りしない。そして、規則正しい生活を心がける…ことです。

感染した人の嘔吐・下痢便には、ノロウイルスが大量に含まれています。ちょっとでも体に入ると感染します。乾燥した状態でも生存し、飛沫感染するんです。

汚物の処理は早く、マスクや手袋、エプロンを着用。拭き取った雑巾やタオルはビニール袋に入れて密封し、捨てるように。

ノロウイルスは、ウイルスが蓄積している食品の摂取や、感染した「人から人」と人の手を介して感染が広がります。勿論、ウイルスを持ち込まないことが大事。ウイルスを寄せ付けない体づくりも大事。

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治療法はないと言われています。中医学では、「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」をよく使います。勝湿顆粒は、消化器症状をともなう「黄色いカゼ」に効果があります。