こんにちは。
中国最古の哲学の1つが「陰陽説」。
陽は上昇作用があり温かく、活発に動くもの。陰は冷たさがあり、静かに休むことで体に養われるもの。陰陽とは、ボクたちの体を含むあらゆる自然に存在します。
四季の移り変わりに合わせて、陰陽は増減していきます。
「春分」には陰陽が半々。徐々に陽が増え、「夏」に最大になり、「秋分」で再び半々になると、陽が減り始め、「冬」に陰が最大となります。
夜明けを「春分」、正午を「夏」、日没を「秋分」、夜を「冬」と考えると、1日の陰陽の増減とも一致します。
太陽と共に起き、気が充実している時間に働き、夜は早めに眠るのが最も自然に沿った暮らし方というのはこういう理由です。
ボクたちの体も自然の一部、自然の変化に対応した暮らし方をすることで、季節ごとの気候の変化を無理なく対応していく体を作りましょう。
春 🌸
肝の動きが活発になる「春」は、陽の気が増える季節。日の出と共に起き、ゆったりとした気分で朝、散歩を。体の中にたくさんの陽気が取り入れられます。のんびりとした気分で毎日を過ごしましょう。
夏 🌞
早起きして体内の気を発散させ、炎天下の運動は控えめにして昼寝を。夜は遅く寝ても構いません。夏の心を養生するためには、怒らなこと、楽しく過ごすことも大切です。夏に汗をかく努力をしておくと、秋を快適に過ごせます。1日中冷房の中にいる人は、入浴時に湯船に浸かり、汗をかくように心掛けましょう。
秋 🍂
早寝、早起きをしましょう。陰を養うには、早寝が不可欠。激しい運動を避け、心安らかに過ごします。冬に備えて栄養を体に蓄えるためにも、体の養分を蓄える「秋」の旬素材を食卓に取り入れましょう。イモ類や鶏肉は、冬を乗り切るための気を補ってくれます。
冬 ⛄
体内の陰の気を養うためにも夜は早く寝て、朝は寒さが厳しいのでゆっくり起きましょう。体を温かくし、冷えないように注意を。寒気を避けると、精神も安定します。
自然リズムと共に暮らすことがいちばんの養生
現代は、社会全体が一般的に夜型でバランスを崩しやすい時代。
血は陰によって養われますが、夜に頭を使ったりして活動すると、血が不足し、ホルモンバランスも崩れます。不眠症の人は、頭を働かせ過ぎて血を消耗していると言われています。
体調がすぐれない人は、夜の過ごし方が体質改善の第一歩かもしれません。自然リズムと共に暮らすことがいちばんの養生。まずは、30分でも早く眠ましょう。