こんにちは。

独特なにおいと粘り気が特徴の納豆。

日本を代表する朝ご飯メニューの1つであり、大豆を丸ごと食べられる数少ない加工食品であり、その栄養価が大豆を上回っていて、「機能性食品」として注目されています。

納豆はあつあつのご飯🍚にかけて…というのが伝統的な食べ方、と思われるかもしれませんが、実は江戸時代にはご飯にかけて食べるという習慣がなく、味噌汁に入れた納豆汁として食べていたんだそうです。

そんな納豆の栄養素の働きは、

・ナットウキナーゼ…血栓を溶かす
納豆特有の成分として注目されているのがナットウキナーゼです。これは、大豆を納豆菌で発酵させることによって生まれる酵素で、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因とされている「血栓」を溶かす作用が確認されています。

・ビタミンB2…脂肪の代謝を促す
美容に不可欠なビタミンB2。納豆は、大豆には少ないビタミンB2を非常に多く含んでいるのだとか。ビタミンB2は脂肪の代謝に欠かせないビタミンで、脂肪太りを防いでくれます。また、ビタミンB2は肌のトラブルや疲れ目、口内炎、疲労回復などにも有効です。

・ビタミンK…骨を丈夫にする
納豆菌が作り出す有用物にはビタミンK2も…。ビタミンK2は発酵食品に含まれている成分で、野菜に含まれているビタミンK1より効率よくカルシウムと一緒に働き、骨を丈夫にする効果を高めます。納豆には、他の発酵食品の数百倍ものビタミンK2が含まれていると言います。

・レシチン…記憶力アップ、コレステロール低下
納豆は大豆加工食品の中でも、リン脂質の一種であるレシチンを多く含んでいます。レシチンは腸で吸収され、血中のコリン濃度を引き上げて脳内でアセチルコリンという物質になります。アセチルコリンは脳の情報伝達物質の1つであり、とくに記憶の形成に重要な役割を果たしています。、レシチンを摂ることでアセチルコリンの生成が活性化するので、記憶力や集中力、学習能力の強化につながるわけです。

・ジピコリン酸…整腸作用
抗菌作用のあるジコピリン酸も納豆菌が作り出す物質。これは納豆菌に含まれるタンパク質分解酵素などと共同し、O-157などの病原性大腸菌の増殖を抑える働きがあるんだとか。

納豆菌そのものの働きとしては、腸に入って腸内のビフィズス菌などの善玉菌を活気づけ、腸内環境を良くすることがあげられます。

その他にも、大豆タンパク、大豆サポニン、イソフラボン、リノール酸…といった大豆由来の成分も含まれていて、生活習慣病予防に有効です。

※ただし、脳梗塞や心筋梗塞の予防に抗凝血薬の「ワーファリン」を服用している人、納豆のビタミンKが、薬の効果を妨げてしまうので、注意が必要です。