こんにちは。

ボクたちの体には適度な潤いが必要です。

しかし、これが上手く代謝されず停滞すると、汚く濁った「湿気」となって、体調を崩す原因となります。

ボクたちの体は汗を出すことで体温調節をしています…。

梅雨時や夏の蒸し暑い季節は、湿度が非常に高くなりますが、外の湿気が多い場合、発汗が上手く出来なくなります。すると、体の中には余分な水分が溜って、体が重だるくなったり、浮腫んだり、また胃腸の働きが悪くなったり、食欲不振や下痢などを引き起こす場合があります。

ただでさえ湿気がたまりやすいところに、冷たいものをよく飲む習慣がある日本人は、消化酵素が薄められ、胃腸も冷えてさらに溜まりやすい状態に…。

江戸時代の名医、貝原益軒の「養生訓」には、「夏こそ温かいものを食べるべし。酒も温めて飲むべし。」と温かいもの飲食をすすめています。冷蔵庫のない時代から、「胃腸を冷やすな!」と言っているわけです。

ですから、「暑いから…」と冷たいものを摂り過ぎることは、体の中に余計に「湿気」が溜まってしまい、体調不良の原因になります。

こういった場合、余分な「湿気」を取り除いて、水はけを良くしてあげる必要があります。

体の中の水分代謝の状態は、舌の表面につく苔(舌苔)にあらわれます。

健康な人の舌

健康な人の舌はキレイなピンク色をしていて、苔は薄い白色で適度に潤っています。

しかし、体内に余分な水分(湿)がたまると、舌の表面にはベットリと厚い苔がついて、形もむくんで大きくなります。苔の色が黄色い場合、熱も絡んでいることをあらわします。

逆に、水分が不足している場合、苔は少なくなり表面が鏡のようにツルツルの状態になったり、ヒビ割れの溝ができることもあります。

舌は健康を映す鏡―自分の舌をチェックしてみよう

内臓から発信される健康情報を的確にチェックできれば、早めに対策を講じることができます。

水分の摂り過ぎで苔が厚くなり、胃がポチャポチャしたり吐き気がするときは、「平胃散(へいいさん)」や「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」などの漢方薬がおススメです。「平胃散」は強力な乾燥機、「勝湿顆粒」は脱臭剤付き除湿機の働きをします。

また普段から疲れやすい人は元気をつけながら水はけを良くする「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」がおススメです。

舌苔の厚い人は、日頃から冷たいもの、脂っこいもの摂り過ぎには注意です。