こんにちは。
「東日本は暑く、西日本は涼しい」
気象用語では「東日本=関東甲信、北陸、東海」「西日本=近畿、中国、四国、九州北部、九州南部」だそうですが、それもお盆を過ぎて少し日差しは和らいだ気がします。
夏には暑さによる発汗のため、体は水分不足の状態になりやすくなります。
中医学では、「津液(有用な水)」が不足して体に潤いのない状態を「陰虚」と言います。「陰虚」の状態では、口の渇きに加え、のぼせ、ほてりなどの「虚熱」状態を訴えることが多くなります。
人間の体は「水冷式のエンジン」によく例えられます。水(津液)が足りなくなると、体の陰陽のバランスが崩れて、相対的に熱があらわれることがあります。車に例えると、オーバーヒートした状態。「虚熱」の状態は、このオーバーヒートした状態というわけです。
このような人がのど乾きにまかせて水分を摂り過ぎてうまく吸収ができなかった場合、余分な水分(水湿)が体内に溜まり、尿の出が悪い、倦怠感、むくみなどの症状が現れます…。
この場合、一方では「潤いの不足」、もう一方では「不要な水湿の停滞」…という矛盾した状態が起こっているわけです。
夏の風物詩であるスイカ🍉…。スイカは「津液」を補い体を潤すと同時に、利尿作用によって「水湿」を取り除き、熱を冷ますことで、これらの矛盾を同時に解消してくれるありがたい食べ物です。