こんにちは。
この日曜日、「小郡ふれあいセンター」にて山口中医薬研究会の勉強会がありました。
今回の講師は劉伶(りゅうれい)先生で、「子宝相談の基本」と題したお話でした。
まず「周期療法」についてお話しいただいたのですが、この「周期療法」というのは「中医陰陽理論に基づく、女性の生理周期に合わせて弁証論治をする方法」です。もともと中国南京の夏桂成(か・けいせい)先生が1968年頃に提唱された方法で、2002年に日本に上陸したそうです。
夏先生は、この「周期療法」の功績で「国医大師」になられたそうです。この「国医大師」は中国全土から毎年選ばれるそうですが、「70年以上の経験」「海外への影響力」がないとなれないそうです。
陳志清先生(左)、夏桂成先生(中央)、ウチの母(右)、劉伶先生(左奥)
そんな「国医大使」である夏先生は、ウチの母が南京中医薬大学へ研修に行った際に、大変お世話になった先生でもあります。
劉伶先生による「子宝相談の問診」としてのポイントは、
・一般症状の問診
・生理に関する問診(期間・量・色・質)
・おりものに関する問診(量・色・質)
・基礎体温
・既往歴
・治療状況(ホルモン使用経歴・漢方・健康食品)
・配偶者との生活習慣
そのポイントを踏まえながら、
「生理周期を整えるチェック項目と弁証論治」「おりものから分かることと弁証論治」「繰り返す不妊治療によるダメージ」「体外受精(IVF)に中成薬でサポートする重要性」「ストレスと不妊の関係」など、1つ1つ細かく説明されました。
先日、神戸で開催された「今から始める妊活の漢方レッスン」があったそうですが、そこで神戸元町夢クリニック名誉院長の松本先生と、劉伶先生の講演があったそうです。
その中の松本先生の講演の中で、「漢方薬の効果は先生から見てがある。特に血流を良くするものは絶対効果がある…。」と話されていたそうです。全国の薬局からの数百例の症例の統計数字をあげられたそうです。
単なる病院の治療での妊娠率は、体外受精(IVF)だけでは10~15%、漢方薬+体外受精(IVF)では36%…。松本先生の統計したデータですが、この成功率が素晴らしい…とおっしゃっていたそうです。
現代医学からも認められ、我々もやり甲斐がある…と劉伶先生はおっしゃっていました。
ボクもこのお話を聴いて、改めて中医学の素晴らしさを実感しました。