こんにちは。

まだまだ桜がキレイです。

山口県庁のお堀には白鳥がいますが、ちょうど藩庁門近くを通りかかったら、こちらに近付いて来てくれました。桜と白鳥と藩庁門(中央奥)…のんびりした時間が流れています。

春は暖かな日差しが心地よい季節ですが、その一方で急な気温の変化やストレスなどで心身の不調を感じることも少なくありません。

これから活動的な季節を元気に過ごすため、春をに影響を受けやすい「肝」の養生を心掛けることです。

中医学での「肝」は、西洋医学で考える肝臓の働きだけではなく、体全体の活動と関わる様々な役割を担っています。その中でも重要なものが「疏泄(そせつ)」と「蔵血(ぞうけつ)」の機能です。

「疏泄」とは「通じさせて発散・排泄する」という意味で、新陳代謝のような役割のこと…。全身を巡る「気」「血」「津液(水)」の流れをスムーズにし、消化や排泄を促進する機能で、精神の安定や五臓全体の働きをサポートしています。

「蔵血」とはその名の通り「血を貯蔵する」こと。必要に応じ、「血」を全身に供給する血量の調節機能も担っています。この体の隅々まで「血」を届けるこの機能は、「筋」のスムーズな動きを維持する、視力や目の健康を保つといった役割をになっています。

こうした「肝」の機能が低下すると体全体に影響が現れ、イライラや憂うつといった精神の不安定、血圧の上昇、頭痛、胃腸の不調、月経障害、めまい、手足のしびれ、視力の低下など、様々な不調につながります。

「肝」は、春にグングン育つ草木のように「のびのびとした状態」を好む臓器…。過度なストレスを受けると機能が低下してしまうため、季節や環境の変化でストレスが溜まりがちなこの時期は、特に積極的な養生を心掛けることです。

特に月経のある女性の場合は「肝」に影響を受けやすいので、日頃の養生を心掛けることも大事です。

暮らしの養生としては、早起きを心掛け、散歩など軽めの運動を…。春の陽気を満喫すれば、ストレスの発散にもつながります。また、ジャスミン茶や菊花茶のような香りのいい花茶、春の新茶などはアロマ効果でストレスの発散に役立ちます。さらに、髪のブラッシングや頭皮のマッサージで気分をリフレッシュするのも有効です。

冬の間に溜まった「冷え」や「老廃物」を発散させるためにも、のびのびと気持ちを良く過ごし、新陳代謝をコントロールする「肝」の機能を健やかに保つことが大切です。