こんにちは。

最近、「痛風」を発症して来られる方をよく見かけます。足の親指の付け根が赤く腫れて痛々しいです。

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「痛風」は文字通り「風が吹いただけで痛い!」…というくらい、歩けなくなるくらい痛むものです。ある日突然発症し、関節が熱をもって赤く腫れ、激しく痛むのが特徴です。一般に、男性は尿酸値が上がりやすく、女性は上がりにくいことが知られています。

「痛風」になる方は尿酸値が高く、ビールやプリン体(お肉・卵)を多く含むものを控えるように…と言われます。

というのは、尿酸はプリン体というタンパク質が体内で利用されるときに生じる老廃物。腎臓に運ばれて尿として排出されますが、腎臓の機能が弱まったり、プリン体を多く含むものを摂り続けると、尿酸の量が多くなります。

ただ、腎臓の機能が低下していない人で、食事に気を付けても思うように尿酸値の数値は改善しない方も、実際にいらっしゃいます…。

その原因と考えられるのが、「ストレス」である…と言われています。

実は、「痛風」の原因とされている尿酸は、ボクたちの体にとって隠れた「抗酸化物質」。ストレスがかかり、体の中で「活性酸素」が多く発生すると、ボクたちの体は「活性酸素」を消すために「抗酸化物質」を作ります。その1つが尿酸…というわけです。

そして、体の中で手っ取り早く作られる「抗酸化物質」が実は尿酸で、「抗酸化物質」で知られるビタミンCよりも、はるかに強力抗酸化作用がある…と言われています。

痛みの原因となっているのが、尿酸とナトリウムが体の中で結びついた「尿酸ナトリウム」という針状結晶。まわりの組織を傷つけたり、針状結晶を取り除こうと集まった「白血球」が炎症を起こすことで痛みが発症するわけです…。逆に、尿酸値が高くても、針状結晶化することがなければ痛みは発症しない…ということになります。

プリン体を多く含むものを控えることは勿論ですが、「ストレス」も…となると大変です。ですが、「抗酸化物質」を含む食品を摂ることで、体の中で尿酸を作らないようにしてあげることが1つ。

尿酸の80%以上が尿管からの再吸収されるので、利尿作用のあるもので増え過ぎないようにすることも必要。

また、免疫力を活性化することで、針状結晶化した異物を小さい状態から素早く処理し、痛みの増悪を防ぐこともできます。

食事に気を付けても思うように尿酸値の数値は改善しない方…実は「ストレス」が原因かもしれません。