こんにちは。

ワーファリンはご存じの通り、「血液の凝固因子がつくられるのを抑えて血を固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬」で広く利用されていますが、食べ合わせに注意が必要な薬でもあります。

ワーファリンが「ビタミンK」の作用を妨害し、血液を固まりにくくしているので、ワーファリンを服用している方は、「ビタミンK」の摂取に関して制限があります。

代表的なものには「納豆」「青汁」「クロレラ」、そして「緑黄色野菜」です。

文部科学省の「食品成分データベース」によると、それぞれに含まれる「ビタミンK」の量(μg/100g)では

・納豆(糸ひき):600
・納豆(ひきわり):930
・青汁:158~1970
・クロレラ:3600
・抹茶(粉):2900
・ホウレン草:320
・ブロッコリー:150
・小松菜:320

やはり、「納豆」や「青汁」「クロレラ」「緑黄色野菜」などの緑のものが、特に「ビタミンK」が多く含まれる食品とされています。…つまり、「緑のもの」は摂り過ぎには注意が必要のようです。

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よく、「緑のもの」で「松寿仙(しょうじゅせん)」との飲み合わせを聞かれることがあります。

「松寿仙」は、自然の原料であるクマザサ葉、赤松葉、朝鮮人参から抽出した有効成分により、虚弱体質、胃腸虚弱の病中病後、食欲不振、肉体疲労のときに優れた効果をあらわす自然の滋養強壮保健薬で、色は濃い緑色をしています。

一見すると、飲み合わせ注意のように見えますが、環境技研にて測定された値は約4.8(μg/100g)で、1本(170ml)に換算すると約8.2μg…。

これは他の食品中に含まれる「ビタミンK」の量と比較しても少ない値なので、まず問題ないと思われます。