こんにちは。
24日の「40年に1度の寒波」の中、薬剤師会の行事に参加するため博多に行きました。
開始までの時間を利用して、福岡市美術館で2月21日(日)まで開催されている「モネ展」に行って来ました。10代から晩年までの作品が展示される「究極のモネ展」…ということ、そしてマルモッタン・モネ美術館所蔵の「印象、日の出」が九州初公開…ということで、すごく注目をされています。
モネは人気の高い画家ですし、作品が多数集まるので、この「モネ展」にはたくさんの人が行くことでしょう…。日曜日に行くのであれば、人の頭越しに作品を観ることになるんだろう…と覚悟して行かなくてはなりません。
ところが、この日は「40年に1度の寒波」の影響が大き過ぎたのか、作品をゆっくり観ることができました。このことは、唯一雪でよかったな…と思えることでした。
「モネ展」は、第1章:家族の肖像」「第2章:若き日のモネ」「第3章:収集家としてのモネ」「第4章:モティーフの狩人」「第5章:睡蓮と花-ジヴェルニーの庭」「第6章:最晩年の作品」の6つの構成になっていました。
ボクの知っているモネの作品のタッチは「印象、日の出」や「睡蓮」などの油彩ですが、中には似顔絵のような鉛筆画など、見たことのない作品の数々が展示してありました。
モネの油彩は近くで観ると粗い線のようですが、少し離れて観ると、それがピタッと焦点が合って、写真のように見える瞬間があります…。視力が良くなると言われ、立体視のできる絵の「マジックアイ」みたいです…。だから来館者の皆さんは、近付いたり離れたりしながら、作品を鑑賞されていました。
写真と違い、ぼんやりと記憶に残っている風景…その印象が、モネの絵を観ると深層心理に響いて来ます…。小さい頃、モネの絵を観たことがありましたが、大人になって改めて観ると、その凄さが分かります。
作品は前期と後期で目玉が変わります…。前期:2015年12月22日~2016年2月3日には「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」(下)、後期:2016年2月4日~2016年2月21日には「印象、日の出」(上)が展示されます。
ですから、今回ボクは、印象派の名前の由来となった「印象、日の出」を観ることはできませんでした…。
モネの作品はもちろん写真撮影禁止…。でも、この作品はOK…。
美術館に入ったとき「なんだ、このカールおじさんは…」と思っていたキャラクターは、この作品を観て、田辺画伯が描いた「かっこいいモネ。」だということが分かりました。
大雪だったことでそれほど来館者も多くなく、「かっこいいモネ。」も含めてゆっくりと鑑賞することができて良かったです。