こんにちは。

ワタナベオイスターの勉強会が博多であり、出席してきました。

今回は、ストレスがボクたちの体に影響するメカニズムについてと、オイスターの成分であるDHMBAがどう体を守ってくれるのか。そんなお話でした。

現代社会は日々ストレスに苛まれていますが、長く続くストレスは、脳内の活性酸素を増加させ、血中のコルチゾール濃度が高くなります。コルチゾールは一時的には細胞の働きを高め、ストレスに対応するので必要なものですが、過剰になるとうつ状態や不眠、炎症などを引き起こします。つまり、健康問題の引き金になるわけです。

「視床下部-脳下垂体-副腎(HPA )軸」というストレスからボクたちの体を守る機構があります。その中のネガティブフィードバック制御はコルチゾールの神経細胞への過度な曝露を抑制する機構なのですが、長引くストレスにより発生した脳内の過剰な活性酸素により、ネガティブフィードバックが上手く働かないことから、コルチゾールを以上に高濃度にするのだそうです。

これに対し、オイスターの成分であるDHMBAはその抗酸化作用により、海馬内の過剰な活性酸素を減少させ、結果、血中のコルチゾールを正常レベルまで低下できるということが分かっています。

今回の講演で、血中コルチゾールの濃度が高いことが、ボクたちの体に及ぼす影響をいくつか紹介されました。

骨密度の低下

ストレスと骨密度の低下、一見すると関係ないように思います。でも、コルチゾール濃度が高いままだと、男性でも女性でも骨密度が低下しやすくなるというデータがあります。それは骨形成のメカニズムが関係します。ボクたちの骨は、新しい骨を作る「骨芽細胞」と古い骨を壊す「破骨細胞」があり、骨は常に新しく生まれ変わっているということはご存じのところです。骨密度が低下する理由として、コルチゾール濃度が高いままだと、「骨芽細胞」が減って、「破骨細胞」が増えやすくなるからなのだそうです。また、ストレスや加齢で生産される炎症性サイトカインTNF₋αも、「骨芽細胞」の働きを阻害して、骨形成を低下させる(骨芽細胞のミネラル化の沈着が低下)のだとか。

DHMBAは、TNF₋αにより抑制された「骨芽細胞」の量を増加させ、「破骨細胞」の数を減少させることが確認されています。(細胞試験)(ヒト試験)

認知機能の低下

コルチゾール濃度が高くなると、ワーキングメモリ(短期記憶)が低下します。「聞いたことをすぐに忘れてしまう」「頭がパンクして集中力が続かなくなる」など、最近の出来事が記憶できにくくなるわけです。

DHMBAは、加齢に伴うワーキングメモリ(短期記憶)が低下を軽減することが、マウスの実験ですが確認されています。

更年期症状の悪化

コルチゾール濃度が高くなると更年期のホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、異常発汗)、精神神経症状が重くなることが分かっています。確かに、更年期のホットフラッシュに加味逍遙散が有名ですが、そういうことなのでしょう。

実際の症例として、DHMBAの服用で短期間に軽減されたという報告もあります。(ヒト試験)

不眠

夕方のコルチゾール濃度が高くなると、その後の睡眠における中途覚醒の回数が増えるという正の相関があります。

DHMBAには中途覚醒の増加を抑制するというデータがあります。(ヒト試験)

生理不順

性周期の成り立ちは「視床下部-脳下垂体-性腺(HPG)軸」が関係します。ストレスの「HPA 軸」と性周期の「HPG軸」は正常な状況では影響し合わないのですが、長く続くストレスで「HPA 軸」が過剰亢進するすると、「HPG軸」を抑制してしまいます。ストレス応答の要である副腎皮質刺激ホルモン(CRH)。このストレス時に視床下部から分泌される過剰のCRHは、「HPA 軸」のホルモン分泌を減少させるのです。

DHMBAは視床下部から過剰なCRHの分泌を低下させることで、「HPG軸」を正常化させるというデータがあります。(動物試験)

今回、病気の発生にストレスが大きく関係し、ストレスを受け続けることで活性酸素、コルチゾールが体の中で増え過ぎると、それが病気の引き金になることを改めて勉強させていただきました。ストレスの軽減が健康増進のポイントであり、DHMBAが元を改善するので、有効だということです。