こんにちは。

今年は「暖冬」と言われていますが、暖かい日があったりと思うと急に寒くなったりで、調子がくるってしまいます。

こんなときにカゼを引いてしまうことが多く、こじらせてカゼがなかなか抜けない…ということもあるようです。近頃のカゼはむかしと比べると治りにくく、セキがいつまでも続いて、1ヶ月以上も長引く…という人も少なくありません。

「たかがカゼくらい…」と思っているうちに慢性の呼吸器の病気になってしまうこともあり、油断は禁物です。

「カゼは健康のバロメーター」と言われています。近頃カゼを引きやすくなった、いつまでもカゼが抜けない…と思ったら、それは免疫力の低下が考えられます。

中医学には、「正気存内邪不可干」という言葉があります。正気(免疫力)が充実していれば、邪気(細菌やウイルスなど)は侵入してこない…という意味です。

正気には色々なはたらきがあり、特に体を守ってくれる気のことを「衛気(えき)」と呼びます。体の表面を覆っている皮膚や鼻、喉などを強くして外敵から体を守る…「防衛」の役割をするのが「衛気」のはたらきです。

そんなバリアのような「衛気」ですが、現代人はストレスや不規則な生活のせいでバリアのパワーが弱くなっている…と言われます。それがそのまま免疫力の低下につながり、カゼを引きやすくする原因となっています。

そんなバリア機能である「衛気」の力を高めることが、カゼの予防につながります。

カゼ・インフルエンザの対策は予防には、「引く前」「引き始め」「引いてから」の三重の対策がありますが、このことは「引く前」にあたります。

粘膜バリア機能を高める黄耆(おうぎ)の入った「衛益顆粒(えいえいきかりゅう)」はその代表的な漢方薬です。カゼを引きやすくこじらせやすい人は、温度変化や季節の変わり目に体調を崩しがちで、バリア機能が弱っています。「衛益顆粒」は、そんなバリア力の不足を補ってくれる漢方薬です。

以前、カゼを引きこじらせることが多かった人に、「衛益顆粒」をおススメしたら、熱が出て症状は激しかったけれどすぐカゼが治った…と教えていただきました。「衛気」が強くなると「邪気」との戦いも激しくなり、それにより反応が強く出るけれど、勝負が早くつき、カゼが抜けたのだろうと思います。

特に、冬は油断大敵です…。免疫力を保つには、「栄養バランスを良く、1日3食をきちんと食べる」「室内の風通しを良くし、新鮮な空気を吸う」「夜更かしをせず、十分睡眠をとる」「リラックスした睡眠状態を保つ」ことが大切です。合せて漢方薬で予防するとよりいいと思います。