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「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」が誕生し、25年が経ちます…。
「冠元顆粒」の主薬は、「丹参(たんじん)」という中国産のサルビアの根および根茎ですが、ドロドロの血液をサラサラにし、血管の詰まりをなくする…優れた効能をもっていることから、中国ではむかしから利用されてきました。
それ自体を単独で用いても効果がいいようですが、他の生薬と組み合わせることにより、さらに効果を発揮します。
その中で代表的な処方が、「冠元顆粒」のもととなる「冠心Ⅱ号方(かんしんにごうほう)」です…。
「冠元顆粒」は、文化大革命の時代に完成した「冠心Ⅱ号方」をもとに、一般向けに改良を重ねて生まれました。
当時、大変なストレスを強いられた中国では、狭心症や心筋梗塞などで命を落とす人が急増したといいます。加えて、毛沢東主席もひどい心臓病を患ていました。
そんな中、事態を重くみた周恩来首相は、全国の医療機関に呼びかけ、「中西医結合(ちゅうせいいけつごう)」をテーマにしたプロジェクトチームが組まれ、漢方の治療薬の開発がすすめられました。そして誕生したのが「冠心Ⅱ号方」です。
つまり、「冠心Ⅱ号方」は、中国が国をあげ、英知を結集し完成した漢方薬です。
そんな「冠心Ⅱ号方」から「降香」をはずして、代わりに精神的ストレスにも効く「木香(もっこう)」と「香附子(こうぶし)」を加えたものが「冠元顆粒」です。
「冠心Ⅱ号方」を開発した「李連達(りれんたつ)」医師が、「冠元顆粒」のことを「冠心Ⅲ号方」…だと紹介されたそうです。つまり、高く評価された…ということです。
そんな「冠元顆粒」の効果は、ひと言で言うと「瘀血(おけつ)の解消」です。
「瘀血」とは、血液が流れにくくなったり、詰まった状態のことを言います。
血液は血管を通って、体すみずみまで酸素や栄養分を送り届け、また老廃物を運び出す…という大切な役割を担っています。この流れがスムーズにいかないと、各組織はダメージを受け、様々な病気を引き起こします。
中医学には「瘀血は百病の源」という言葉があります。中国の資料に、「瘀血」と何らかの関係があるとされる病気は414種類にものぼる…とあるそうです。
「瘀血」は怖いものですが、「瘀血」を改善することが414種類の病気を予防することになるわけです。
「瘀血の解消」の漢方薬はいくつもありますが、狭心症や心筋梗塞などの「冠心病(かんしんびょう)」に対する処方として「冠元顆粒」があります。