こんにちは。

皮膚は外から見え、触れます。

しかし、皮膚という漢字をよく見てみると、「膚」の中には「胃」という字が含まれています。皮と膚(はだ)は「体の表面を覆う皮」という意味合いがありますが、なぜ関係のなさそうな「胃」という文字が入っているのか…。これは興味深いことです…。

胃腸の調子が悪いとき、口の周りにニキビや吹き出物が出たり、口角が切れた経験のある人もいらっしゃると思います。頬・口の周り・フェイスラインの辺りに出る場合、胃腸の「熱毒」などによるものが多いです。

中医学では、肌のトラブルを防ぐには胃腸を健全な状態にしなければならない…と考えています。皮膚という漢字にも、その概念が反映されたものと考えられます。

肌の調子が悪いときには、体の内側から不調のサインが出されている可能性もあります。五行学の中でも、脾(消化器系)と肺(鼻・のど・気道・細胞・皮膚までを含めた呼吸機能)は「相生(そうせい)関係」です。脾の症状は肺にも影響します。

皮膚病治療の三本柱は、「内服治療」「外用治療と弁証スキンケア」「養生」です。

中医学の皮膚病治療は、内服だけでなく、外用治療と弁証スキンケアおよび養生など、全面的なアプローチをしていくことが効果的です。

「内服治療」「外用治療と弁証スキンケア」だけやっていれば大丈夫…ということではないと思います。「患者50%+先生50%」と言われるように、良くなるのに「養生」の方も大きく影響してくると考えます。

最近、食生活が乱れていないか…、夜更かしをして生活リズムを崩していないか…、無理をしてストレスをためていないか…、再度生活を見直してると、思い当たることがあるかもしれません…。