こんにちは。

漢方薬を服用するとき、白湯に溶かして服用する…もしくは白湯で服用することがいいようです。先日、ある溶解実験の報告でそう感じました。

同じ漢方薬でも、会社によって溶け方に大きな違いがあったからです。

それは「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」と他社製品の比較実験でした。

「白湯で溶かした状態で比べる方法」と「37℃の水の中で上下に振る実験で溶けきる時間を計る方法」でした。

白湯に溶かす実験では、沈殿物や浮遊物があるかどうか、下から光を当てどう見えるか…というものです。一見するとどれも同じように見えるのですが、よく見ると「冠元顆粒」は沈殿物や浮遊物が目立たなかったし、下から当てた光がハッキリと見えました。

この実験に関しては、正直そんなに違いを感じませんでした。

しかし、37℃の水の中での溶解試験ではハッキリとした違いがあらわれました。37℃というのは、ボクたちの体温と同じ状態に設定したものです。

5倍量で「冠元顆粒」、A社、B社、C社、D社の製品を比較実験でしたものです。

「冠元顆粒」は20秒で溶けました。次に早かったのが60秒、その次が20分、60分、測定不能もありました。測定不能は水に入れた瞬間に固まって、上下に振っていても、それ以上溶けませんでした。

確かに、白湯でも溶けにくものもよくありますが、溶け方の違い…というのは、ボクの想像をはるかに超えるものでした。

「冠元顆粒」の20秒と比較すると、60秒は3倍、20分は60倍、60分は180倍…。単純に考えて、効果が出るのにそれだけの違いがあるのだろう…というのがボクの印象です。この違いは「シャープに効く」ということのあらわれかもしれません。逆に、測定不能のものに関しては、効果があるのか疑問です…。

これは製法の違い、添加物の違いによるものだと思います。よく溶ける…というのは、裏を返すと吸湿性があるということでしょう。封をあけて放置すると、ベタベタ固まりやすい…ということが出てきます。

もちろん、ボクたちの体は37℃の水…という単純なものではありませんが、これらの実験を通して、漢方薬を服用するとき、水で流し込むのではなく、白湯に溶かして服用する…もしくは白湯で服用することがいいのではと思います。