こんにちは。

先日、お手紙をいただきました。

不妊症について、ボクが勉強したことを少しずつ書かせていただいていますが、その内容が女性のことばかりになってしまって、気持ちを傷つけてしまった…というものです。

ボクとしては、全くそれを意図しているわけでなく、このことはボクの認識不足、勉強不足であり、反省するところです。

不妊の原因は、女性にあるとは限らず、男性に原因がある場合も決して少なくありません。実際には不妊の原因は男女半々…であると言われています。

ただ、社会・家庭・男性自身も健康に対する意識が低い…と言われていますし、病気であるという認識が低いのも問題となっています。

自然妊娠の過程には、射精→排卵→受精→着床があります。

そこで男性側に求められる条件としては、①正常な性機能をもつこと②元気な精子であること…が必要です。

精液検査は、男性不妊の原因究明の手がかりだけでなく、「男性力」の客観的なバロメーターの1つであると考えられます。

精液量:2ml以上
精子濃度:1mlに2000万個以上
精子総数:4000万以上
精子運動率:前進運動精子50%以上、高速前進運動精子25%以上
正常形態精子:30%以上
生存率:50%以上
白血球:1ml中に100万個未満
抗精子抗体:陰性

妊娠に直接関係するものでは、①精子の数が少ない②精子の運動率が少ない③奇形精子が多い(頭部が丸い、頭部欠損、尻尾がないなど)があり、その状態は生活習慣やそのときの体調などにも左右されると言われています。

ヨーロッパ諸国の同年代男性に比べ、日本人男性の精子数が少ない上に、年間平均セックス回数も世界平均の半分以下…というデータもあり、「男性力」の低下は不妊の原因に直結しているとも言えます。

「男性力」の低下の元凶は「ストレス」だそうです。ストレスの多い男性は、男性ホルモンである「テストステロン」が低下します。

イライラや憂うつなどの精神的なストレスや、仕事が忙しい、残業が多いなどの肉体的なストレス。そんなストレスが続くと、体の中では精子の発育や性欲に関わるテストステロンの分泌が低下してくると言われます。退職後の60代よりも、はたらき盛りの40代のテストステロンの値が低かった…というデータもあるそうです。

また、不規則な生活スタイルも「男性力」低下になります。睡眠不足など生活リズムが乱れると、ホルモン分泌も崩れてしまうからです。また、亜鉛不足などのミネラル不足も増えてきています。栄養のアンバランス、食事時間の不規則も原因となります。

マイナスの要素ばかりを挙げてしまうと、確かに気持ちが滅入ってしまいます。ボクも調べて書いているうちに、そう感じました。

それでも、何か1つでも善処することができればいいのかな…と思い書かせていただきました。