こんにちは。
スイカは野菜か果物か?…よくある議論です。
広辞苑には、草木の果実の食用となるものが「果物」で、生食または調理しておもに副食用とする草本作物の総称が「野菜」となっています。
野菜は1年生か2年生の草で、収穫が終わると畑を片付けて次のものを作りますが、果物は多年生の木になる実ですが、同じ木で何年も、時には何十年も収穫を続けられるのも大きな違いです。「野菜」はいろいろな部分を食べるのに対して、「果物」は実だけを食べるのが特徴だとも言われます。
したがって、スイカは「野菜」に分類されます。
スイカは捨てる所のない宝物。スイカの赤みは古くから暑気の熱を収め、利尿などの作用がよく知られ、自然から生まれた「白虎湯」(暑気の熱症を解消する特効性を持つ漢方処方)と言われています。また、スイカの皮の方にも利尿作用があります…。
ですから、スイカのように尿量が増え熱を取る作用のある食べ物や、湿を取る作用のある食べ物は、アトピー性皮膚炎の人のおやつには向いています。それ以外でも、キュウリなどの夏野菜は「体にこもった余分な熱を冷ます」という性質があるので、積極的に摂ることをおススメします。
暑くなると冷たい飲み物やアイスなどが欲しくなりますが、胃腸を冷やし消化吸収機能を低下させるので、逆に体内に湿を生じさせてしまいます。おやつに冷たい飲み物やアイスを摂るのであれば、スイカを摂る方がいいです。
スイカに含まれる果糖は7~15℃で甘みが増すそうで、スイカを少し冷やすと美味しく食べられます。昔のように井戸や川に置いて冷やして10℃らいになったのが丁度よく、冷蔵庫で4℃くらいに冷えたスイカは、少し室温に戻してから食べる方が美味しいそうです。
スイカは「寒性」でなので、これもいいからといって食べ過ぎると胃腸を冷やすので、胃腸の弱い人は控えめに…。