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20歳を超えて発症する大人のニキビ…。

おでこや頬、口の周り、あご、首などの顔だけでなく、胸や背中の中心にもよくできます。このニキビのできやすい部位は、「脂漏部」と呼ばれ、脂腺性毛包の分布が多くなっています。

ニキビはこのような脂腺性毛包の付近に発症する疾患で、特に思春期からの脂腺の肥大や、脂腺の増加が発症の原因となります。ですから、ニキビは脂腺性毛包の多い顔面にできます。

一般にニキビは、初期段階では毛穴に皮脂の塊ができて詰まり、黒ずみとなり、悪化する過程で「白いニキビ」→「赤いニキビ」→「黄色いニキビ」→「紫ゴリゴリニキビ」に分類されます。

「白いニキビ」は見た目には正常な皮膚の色と変わりませんが、アクネ菌が繁殖し炎症を起こすと、赤いニキビへと悪化します。さらに悪化すると膿疱が多くなる「黄色いニキビ」へと進みます。ときには結節や嚢腫の「紫ゴリゴリニキビ」へと悪化していきます。

大人のニキビは、ホルモンや月経周期とも深いつながりをもっています。黄体ホルモンの上昇する高温期は、イライラし、便秘や月経前症候群(PMS)になりやすくなります。その上、Tゾーンや鼻、両側の頬、あごの皮脂の分泌も活発になるため、ニキビが悪化しやすく、肌がくすみがちになります。

体温が上がる高温期にあたり、熱が症状を悪化させるから…生理前や排卵期にニキビが発症したり悪化したりするケースが多く見られます。

またニキビは、男性ホルモンや皮脂の分泌、角質が活発になって毛穴が詰まり、細菌の感染などで皮膚に発生した炎症性トラブル…とも言われています。

つまり、ニキビは肌表面だけでなく、体の中から発しているSOSでもあり、中から改善する漢方薬は有効であると思います。

赤みが強い、膿をもって痛みがあるような場合には、熱がこもり化膿や感染があるような皮膚状態なので、炎症をとる漢方薬を…。加えてホルモン分泌、ストレスの影響を最も受ける自律神経のバランスを調整することが大切と考えます。

また、洗顔で毛穴の詰まりを洗い落とすことも大切です。

それと大事なことがもう1つ…。ニキビの予防には食事への注意も欠かせません。油ものや揚げ物、香辛料の多いもの、アルコールはなるべきく避け、野菜や果物をよく摂り、便通をよくすることが大切です。