こんにちは。
最近話題になった本の「長生きしたけりゃ肉は食べるな」を読みました。この本の著者、若杉友子さんは76歳で、白髪もないし、歯も丈夫で、老眼にもない元気な人です。自分の健康法を実践すべく、静岡から京都の綾部の山奥の古民家に移り住み、畑仕事をしながら、一汁一菜の生活をする傍ら、日本各地で講演をしたり、料理教室を開いたりしているそうです。
この本では、「食養」について書いてあります。要するに、日本人が元来食べいてきたもの、ご飯を中心とした一汁一菜に戻しましょうということだと思います。
戦後、西洋の栄養学が入ってきて、「肉を食べろ」「卵を食べろ」「牛乳を飲め」の大号令のもと「タンパク質は身体にいもの」として、沢山とるようになった言われています。
この本のタイトルにもあるように、肉食は日本人には合わない、農耕民族の日本人の腸は長いので、肉のカスが腸内に長く残り、それが腐敗して毒素が発生し、炎症が起こりガン化するとあります。便秘症が多いのも、肉を食べるからとあります。確かに、肉ばかりを食べると悪玉菌が増える事が知られています。
確かにボクも焼肉をおなか一杯食べた時に、苦しくて、その後いい便がなかなか出ない経験をしたことがあります。
若杉さんのいう「食養の5原則」とは、◎人間の身体は食べ物でできている ◎穀物こそが人間の食すべき主食である ◎食べ物の陰陽の調和が大切である ◎一物全体であることが大事である ◎身土不二、三里四方のものを食べることが大切である です。
要するに、人間の身体は食べ物からできているので、お米(玄米)などの穀物を中心にした食事で、バランスよく、丸ごといただき、旬のもの、地のものを食べましょう、ということだと思います。
この中で、食べ物の陰陽と酸性・アルカリ性というのがあるようです。中医学でも食べ物に温性・平性・涼性とありますが、その考え方に近いのではないかと思います。
要するに、冷え性の人には体を冷やす性質の食べ物の取りすぎは、病気につながるよという事だと思います。実際に、旬のものを食べる事は理にかなっています。夏の野菜は体を冷やす性質のものが多く、冬の野菜は体を温めるものが多いので、夏野菜熱くなった体を冷ましてくれ、冬野菜は冷えた体を温めてくれます。また、旬の野菜は栄養価も高く、安いです。
一汁一菜という食事法は、昔からの日本人の食べ方で、戦国時代の武士や農民も、この食事で強い体力と精神力をつくって生き延びてきた食べ方、この食べ方に日本人の食事を戻せば、生活習慣病も減り、病気が減るということです。
この考えは、ボクたちの考える「食養生」にも似ていますが、改めて食事の大切さを考えさせられました。