こんにちは。

インフルエンザが流行のピークを迎えています。

予防のための「うがい、手洗い、マスク」の習慣はとても大切ですが、それだけでは不十分かもしれません。

ここ数年は、ワクチン接種をされている方も多いのではないでしょうか?

ワクチンの効果は、感染後に発病する可能性を小さくさせること、そして、発病した場合の重症化を防ぐことで、ワクチンを接種したといっても感染を防げるわけではありません。

ワクチン接種をしていなくても感染しない人もいますし、ワクチンなどで念入りに予防をしているにもかかわらず感染してしまう人もいます。

この違いは、個人の「正気(免疫力)」の強さにあるのです。

ウイルスなどは呼吸器の粘膜から侵入するので、粘膜のバリアを強くしておくことが大切です。つまり、粘膜バリアは中医学でいう「正気」のことです。

「正気存内、邪不可干(正気があれば、外邪は体内に入らない)」という言葉にならい、積極的に正気を高めていきましょう。まず「正気」を高めることが、予防の第一歩です!

中医学では「正気」を高めることを「扶正(ふせい)」と言います。

「扶正」、つまり免疫力を高める漢方薬に「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」があります。中国名で「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」と言い、体の防衛力を高める漢方薬の一つです。黄耆(おうぎ)、防風(ぼうふう)、白朮(びゃくじゅつ)を処方したもので、中国ではよく使われているようです。この「玉屏風散」は、皮膚や鼻から肺、口から腸までの粘膜バリアをはって、ウイルスなどから守る効果があります。玉石のように貴重な屏風(正気)で、大切な家(体内)を外敵から守りましょう。

そして生活面では、「バランスのとれた食事」や「適度な睡眠」などを心がけることは、「正気」を高めることにもつながります。

また「祛邪(きょじゃ)」、つまり細菌・ウイルスなどを直接抑制する「板藍茶(ばんらんちゃ)」や「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」でダブルブロックをすると、さらに効果的です。