こんにちは。
例年、冬に流行が起こる「インフルエンザ」。多くの場合、12月頃から始まり、翌年の1~3月にピークを迎えます。つまり、これから注意が必要です。
インフルエンザは、紀元前のヒポクラテスの時代から記述されているそうですね。それだけ、ボクたちに身近な感染症のひとつなんです。
その正体は、直径約100ナノメートル(ナノは10億分の1)の極めて小さなウイルス。8本のリボ核酸(RNA=遺伝子)で構成されています。大まかにA、B、Cの3つの型に分類されます。そして、冬季に流行するのはA型とB型です。
3種のインフルエンザの中でも、A型はB、C型にはない攻撃力があります。
インフルエンザウイルスの表面には、感染して増殖する際の「武器」がギッシリと並んでいます。「ヘマグルチニン(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」という2つのタンパク質です。そしてA型だけが、16種類のHAと9種類のNAをもっているんです。そうすると、理論的には組み合わせで144(16×9=144)のタイプがあることになります。
HAは目標の細胞に取り付くための「探知機」。狙われた細胞は、ウイルスを栄養素と間違って招き入れます。そしてウイルスは、細胞の中で増殖して自分の遺伝子を増やすんです。
新しく生み出されたウイルスは手をつないだ形で細胞から飛び出します。その手を切り離し、バラバラ拡散させるのがNAの役割なんだそうです。
HA、NAとも種類が多く、年ごとに少しずつ遺伝子を変えるので、ワクチンも効きにくく、A型が大流行しやすい理由でもあるんです。
人間の体には、感染すると「抗体」を作ってウイルスの活動を阻害する防衛力が備わっています。高熱や筋肉痛、発汗というプロセスを経て、多くの人は自然治癒力によって回復していきます。一方で、高齢者や基礎疾患があるなどの免疫力の弱い人は、重症化しやすくなります。
次々と出現する新型ウイルスに対して、すぐにワクチンを作れるわけではないんです。なので、そうしたウイルスに感染しないことが第一。でも、完全に防ぐことはありません。そこで、入ってきたウイルスを撃退する仕組み、免疫力を高めること…が防衛の基本なんです。
体に入り込んだ異物は、NK細胞や好中球、マクロファージが食べる仕組みがあります。そして必要とあらば、他の免疫細胞にも信号を出して助けを呼んで、免疫を総動員して異物を体から排除します。なので、この免疫力を常に高く保つことが必要です。
シイタケ菌糸培養培地抽出物である「LEM」には、低下したNK細胞やマクロファージなどの免疫担当細胞の機能をより亢進させ、免疫力を高める効果が認められています。また、これら白血球を介さずにウイルスを殺すはたらきもあるんです。つまり、外敵を知らせる細胞や攻撃する細胞をパワーアップし、ウイルスに侵された細胞だけを攻撃するように系統的にはたらかせるんです。
ウイルスとの闘いに「LEM」が加わると、免疫活性力が高まって、細胞の破壊が少なくすみ、炎症の進行を食い止めることもできます。また「LEM」には高まり過ぎた免疫が自己細胞を攻撃する自己免疫疾患にも、免疫力調節作用によって症状を和らげることも見込まれているんです。